沈みゆく韓国経済、そして日本への「手のひら返し」外交が始まる

 

もっとも、台湾の中国人観光客はすべて中国人業者によって仕切られ、通常より20%以上も高いモノを買わされていますが、韓国では中国人業者が韓国人業者と結託してボッタクリをしているという話があります。加えて、中国人業者は中国政府の圧力によって韓国への旅行を差配できるため、インバウンドは期待できないのです。

実際、北朝鮮問題に絡んでTHAADの導入を決定したことで、中国との外交関係も冷え込み、それと同時に、中国人観光客による韓国ツアーが次々とキャンセルされました。

中国人300人が予約キャンセル…チメク列車の運行取りやめ=韓国

現在のところ、中秋節の連休においては、中国人観光客減少の影響はなかったとしていますが、台湾が中国から「92共識」(中国共産党と国民党が1992年に確認したとされる「一つの中国論」)を認めなければ観光客を停止すると圧力を受けているように、いずれ韓国にも中国から露骨な圧力が欠けられるのは間違いないでしょう。

以上のような数字や実態を見るにつけ、韓国経済がますます奈落へと落ち続けていることは明らかです。数年前から韓国経済の低迷は言われてきましたが、朴槿恵大統領は国民の支持率を維持するために告げ口外交や反日姿勢を続け、日韓通貨スワップ協定の延長も行われず、韓国経済の弱体化を招いてしましました。

ようやく韓国財界も過度の反日行動ばかりしていてはまずいと気づいたのでしょう。日韓通貨スワップ協定の再開を要請してきています。しかし日本では通貨スワップ再開に反対する動きも強く、どうなるかは流動的です。

韓国政府が韓進海運の破綻救済をするためには多額の外貨が必要になるでしょう。韓国海運や輸出業が連鎖破綻するようなことになれば、韓国経済は崩壊が免れません。そのためにも韓国は日本との通貨スワップが喉が手が出るほど欲しいでしょう。

もはや韓国経済の沈没は確実な状況であり、韓進海運同様、韓国企業が「下船したい」と思ってもできない状況です。日本はかつてのような韓国の「掌返し抱きつき心中を警戒しつつ、同情心ではなくあくまで国益の観点から冷静に韓国にどう対処すべきかを考えるべきでしょう。

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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