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NY近代美術館に所蔵の快挙。いま日本の「絵文字」人気が凄まじい

毎日の生活の中で何気なく使っている携帯電話の「絵文字」。実はこれ、日本発祥のものということはご存知でしょうか? この絵文字、今や世界的にも「emoji」という言葉が通じるほど、文化として市民権を得ており、遂にはニューヨークの近代美術館(MoMA)に美術作品としてコレクションされることが決まったのです。日本人には驚愕のこのニュースについて、NY在住で『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんは、絵文字がアメリカでどれほど人気を得ているのか、その事例を挙げて詳しく解説しています。

EmojiがついにニューヨークMoMAのコレクションに!?

(1)アート作品になったEmoji

直近のニュースで、日本発祥の携帯電話の絵文字が、ニューヨークの近代美術館(MoMA)に美術作品としてコレクションに加えられることになった。

美術館は「デザインの力で、人々のコミュニケーションの方法を変えた」と評価しているとのこと。

コレクションに加えられた絵文字は、12月10日から印刷された状態やモニターの画面に映しだされた状態で展示されるそうなので、これは観に行くしかない。

ちなみに、MoMAは金曜の夕方4時~8時まで入場無料。
スポンサー企業にユニクロさんが入っていて、『UNIQLO Free FridayNights』となっている。

ご参考:
日本発祥 携帯電話の“絵文字” NY近代美術館に
MoMA公式

せっかくの機会なので、これまでのアメリカで使われている絵文字についてまとめておこう。

(2)ポップカルチャーから公式プレスリリースまで

まあ、いろいろあるけど、もっとも話題になった直近の事例に、2013年8月、人気ポップシンガーのケイティ・ペリー(Katy Perry)さんが、ほぼずっと『絵文字』を交えた歌詞だけが表示されるという、極めてユニークな新曲のミュージック・ビデオを公開。当然、大きく話題になった。

〔ご参考〕
日本生まれの「絵文字」(Emoji)、アメリカで大ブレーク中

そして、2015年4月には、「絵文字レポート」(Emoji Report)という調査レポートが、アプリ・メーカーのSwiftkey社から発表。文化によって人気の絵文字は変わるのかどうかが調査された。

ちなみに世界で最も頻繁に使われている絵文字は、ニコニコ笑顔マーク(英語で言う、smiley、 カテゴリーとしては、happy face)だった。

〔ご参考〕
絵文字はEmojiへ。世界各国で一番使われる絵文字ランキング発表

同年6月22日、米系大手自動車ブランドのシボレー(Chevrole)が、公式プレスリリースの文章をすべて絵文字で作り大ニュースになった。

〔ご参考〕
日本生まれのEmoji(絵文字)の活躍、世界の公用語になる勢い?!

大手企業が公式プレスリリースで絵文字使って文章を表現した他にも様々なところで絵文字が話題になっていたため、2015年のオックスフォードが選んだワード・オブ・ザ・イヤーは絵文字だった。

Face With Tears of Joy, part of emoji(絵文字)

さらに、今年4月、清涼飲料水メーカーのペプシはラベルを絵文字に変えて『PepsiMoji』キャンペーンを展開した。

これに関連して様々な広告宣伝を打っていたが、ニューヨークでは、5月にNYの新感覚小売店のストーリー(Story)のスポンサーになり、「have fun!」というテーマで夏を楽しむアイテムを紹介。絵文字に関連する商品も数多く取り扱っていた。

〔ご参考〕
Pepsi Unveils All New Emoji Collection So Fans Can #SayItWithPepsi
Pepsi Preps Global Emoji Can and Bottle Campaign
NYの新感覚小売店、ストーリー(Story)の「have fun!」編

他にも、人の顔のマークでアフリカン・アメリカンやヒスパニックなどなど人種に対応した絵文字も追加するべきなどアメリカらしいエピソードなど事例はいろいろあったりと、すっかり『絵文字』はスマホが普及する国々では当たり前のものになっているなぁと思っていたら、ついに、アート作品としてMoMAに所蔵されるとは・・・。

街を歩いていても、この絵文字マークのクッションなど雑貨をよく見かけるようになったし、今後、ますます絵文字関連の話題は出てくるかもしれない。

image by: Shutterstock

 

メルマガ「ニューヨークの遊び方」』より一部抜粋

著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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