他者を育てる、自分自身を育てる上では、「待つこと」も必要なことだと思います。昨今の時流として、人財育成においても即戦力、効率化といったことが求められているように見えます。
例えば、企業として新卒採用よりも中途採用を重視するといったことが挙げられます。経済・社会環境の急激な変化や時間の制約などによって、人が成長するのを待ってられない現状なのかもしれません。
しかし、左から右へ、次から次へと物ができるように、人財が成長していくわけではありませんね。ですから、待つことも人が成長していく上では欠かせないものではないでしょうか。
「許すこと」も人を育てる上では大事なことだと言えますね。相手が何らかの失敗、間違いをした時に、「何やっているんだ!」などと叱責したところで、相手を萎縮させるだけですね。まったく意味がなく、その人を成長させることには結び付きにくくなるでしょうね。また、他者が失敗した際に、「いいよ、あとはやっておくから」といったように相手をかばっても、相手を成長させることにはつながらないでしょう。
では、人を育てるというところの「許す」というのは、どういったことかというと、「相手を受け止めること」だと言えるのではないでしょうか。なぜなら、相手が失敗したことをまず受け止めて、相手が失敗したことを踏まえて、相手に考えさせて、次の行動を起こせるように促していくことが、人の成長を願う上での「許すこと」なのではないでしょうか。
子どもたち自身が育っていく、成長していく上でも、また、そのサポートをしていく際にも、
「信じること」
「待つこと」
「許すこと」
は大切なことだと言えるのではないでしょうか。
◆参考文献『「夢」が「現実」に変わる言葉』
福島正伸 著/三笠書房
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