【しくじり再び】大魔王がパレスチナ自治区のヨルダン大使館で土下座

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『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本一周の旅を終え、エジプトで10万円という大金をボッタクられるという「しくじり」をやらかし、激安なエジプト料理に舌鼓を打っていたと思ったら、いつのまにかイスラエルとヨルダン方面に移動してまたも「しくじり」をやらかしたようで。。。

エジプトでボッタクられた大魔王が、プライドを捨てヨルダン大使館で土下座!

エジプトで10万円ボッタくられて我輩は意気消沈している。我輩の魔力をふんだんに使っても、世界がものすごく広いことを実感したのだ。このまま「世界で野垂れ死んでしまうのか」と、若干心配している大魔王ポルポルだ。

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10万円という大金をボッタくられて、アフリカ諸国のビザの取得方法や、交通手段を調べる気力を失ってしまい、もう魔界へ帰ろうかな、と思っていた。が!せっかくエジプトまで来たのだ、ビザのいらない周辺諸国へ行こうと思い、現在、日本人なら「紛争」というイメージが強いイスラエルとヨルダン付近にいる。

大魔王ポルポル、人生で2か国目の国エジプトから3か国目のイスラエルへ向かう!

我輩も仮の国籍は日本人だ。日本人ならビザなしでもほとんどの国へ行けてしまうのだが、アフリカのほとんど国はビザの取得が必要だ。このビザの取得が国によって違っているから面倒。

だが、10万円もボッタクられてしまい、「どこの町でビザを取得するのか」「その町までの移動手段」などを調べる気力が、我輩にはなかった。

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そこで、たまたまエジプトで出会った日本人が、次はイスラエルに向かっている、というので、我輩も一緒についていき、陸路での国境の越え方や長距離バスの乗り方を教えてもらった。魔界にはないとっておきの方法を取得したというわけだ。

イスラエルはエジプトの隣に位置する国で、ビザなしでも陸路で越えることができる。そう、長距離バスを乗り継いで陸路でいくことができるのだ。

ちなみにエジプトのバスは安い。イスラエルの国境まで合計800円くらいの交通費で辿り着いた。エジプトの首都カイロから長距離バスで東に9時間。まずはダハブという町へ行き、そこからまた長距離バスで4時間。次はターバという町まで行ったのだ。

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その後は、国境は警備が厳重になるので、仮の姿で大人しくターバからイスラエルの国境まで20分くらい歩くのだ。今回は、我輩がイスラエルを目指すときに犯してしまった「しくじり」と、イスラエルで犯してしまった「しくじり」の2つのしくじりを紹介しよう!

 

しくじり1:ダハブで犬に噛まれていた

エジプトのリゾート地としても有名な「ダハブ」。この町で我輩は犬に噛まれていたのだ。犬といっても飼い犬なのだが、噛まれたときは「狂犬病」の3文字が脳裏をよぎった。魔族である我輩もこのときばかりは焦ってしまったのだ。

どこで噛まれたのかというと、ダハブの日本食レストラン。ダハブの町はリゾート地になっていて、珍しく日本食のレストランがある。その店の飼い犬に噛まれたのだ。

この日本食の名物ともいえる「親子丼」。材料も日本の親子丼と同じものを使っている。

出汁が効いたタマゴと、鶏肉の相性が抜群! 米はエジプトの米かな?と思ってしまうが、普通の日本人が食べる米と変わらない。

牛丼

日本が恋しくなるような味なのだ。たぶん、日本から離れて食べているから余計においしく感じるのだけど、魔族の舌を震い立たせるほど親子丼がうまいのだ。

他にもお好み焼きや、ラーメン、うどん、鶏カツ丼などが揃っている。しかし、エジプトはイスラム圏なので、「豚肉」を使った料理は宗教上、置いていないのである。我輩は、久しぶりの米に涙を流しながら食べ進んでいた。

その時だ! レストランにいる犬が我輩の足をバクバク噛みついてくる。スゴクやんちゃな犬で、「甘噛み」ではない。普通に犬がビーフジャーキーを食べるかのように、我輩の太ももをバクバク噛みついてくるのだ。

「狂犬病!!!!」

と、魔族といえど心の声を漏らしてしまったが、ダハブの街は観光地となっているので狂犬病はないそうだ。しかし、野良犬は普通にうじゃうじゃいる。

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もしこの記事を読んで、「エジプトのダハブは狂犬病はないのか~」という勘違いはしないでほしい。もし、犬に噛まれたら自己責任で病院に行くか行かないかを決めてください。生死に関わるので。まあ、我輩は病院には行ってないが。。。

 

海外旅行でのしくじり2:イスラエルでヨルダンのビザを取得しようとするも、大使館の取得時間を過ぎていて、ヨルダン大使館に入れてもらえず!

エジプトからイスラエルへ無事に陸路で国境を渡り、その後、イスラエルからヨルダンへ陸路で渡ろうとした時のこと。ヨルダンビザ取得のため、大使館に行きましたが、ヨルダン大使館に入れてもらえなかった。

イスラエルからヨルダンまで陸路で国境を超えるルートは3つある。うち2つはビザを取得しなくても、日本人ならヨルダンに入れるのだ。

我輩も仮の姿は日本人なのでビザの取得はいらない。しかし、一番楽な方法がビザを取得してから超える「キングフセイン橋(アレンビー橋)」での国境越えだ。

そのルートは、イスラエルは正式な国境とみなしていて、ヨルダン側は正式の国境とみなしていない、ちょっとワケありのルートだ。

なので、事前にイスラエルの首都であるテルアビブ、もしくはパレスチナ自治区のヨルダン大使館でビザを取得しておく必要がある。このビザは、日本人であれば、無料で取得することができるぞ。

我輩が、パレスチナ自治区のヨルダン大使館に着いた時刻は、お昼の12時を過ぎていた。よく見ると取得可能時間は8:30~12:30までと書いている。このとき時刻は12:33を記していた。

大使館のドアは完全に閉まっている。ドアはガラス越しになっていて、外から中の様子がチラッと分かるようになっていて、軍人がこっちを睨みつけていた。

魔:「開けてくださーい」

大使館の軍人:「・・・」

魔:「3分くらい、ダメなん?」

軍人:「・・・」

魔:「え・・無視やん」

軍人:「・・・・」

魔:「ちょっとだけ、ちょっとだけ(手で合図する)」

軍人:「・・・・」

魔:「これ、あかんなぁ。下手したら警察呼ばれそうや。プリーズオープンザドア!!!」

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と、土下座をしてやった。 

しかし、軍人は眉一つ動かさない。我輩を無視するばかりだった。ちょっとくらい二コってしてもいいのではないだろうか。

「ジャパン!ドゲザ!プリーズ、プリーズ、プリーズ!」

すると、軍人がドアを少し開けてチラッと見た。そして、一言。

ノー。 

と言ってから、また大使館のドアを閉めた。

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ここで、ビザを取得するのが望ましかったが、我輩はビザの取得ができなかった。

そのため、イスラエルからヨルダンまでは、イスラエルのエイラットという町を経由した、ビザの要らないルートで国境を超えることにした。

この2つのしくじりから学んだこと。

・軍人に土下座をしても意味がない。

・軍人はライフルを持っているので、土下座は勇気がいる

・犬に噛まれると、内心焦る

・犬に噛まれると痛い

・時間を守ること 

大使館に入れてもらえない、大魔王ポルポルはそのままパレスチナ自治区の街中へと消えていくのであった。

(つづく)

 

 

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大魔王ポルポル@ホームレス魔王(Twitter)

大魔王ポルポル(755)

 

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『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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