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ただ100を数えるだけ。人生がみるみる変わる不思議な方法

例えば、友達から遊びに誘われたとき、「面倒くさい…」「理由はないけど今回は断ろう…」と無気力になってしまう自分、好きですか? 行動力の低い自分を変えたい!と思っているなら、精神科医のゆうきゆう先生も実践している「100カウント」を試してみてはいかがでしょうか。『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』から抜粋してご紹介します!

100カウント

「今日、何もできなかった…!」
「毎日、何してるんだろう私…!」
「あのことが頭から離れられない…!」
「どうして何かしようとしても、うまく進められないんだ…!?」

そんな悩みを抱えている人は多いものです。
自分は今までに、1000冊以上の心理学書籍、論文、またビジネス書を読みました。そしてゆうメンタルクリニックでの数万人以上の患者さんの治療を通してたどりついた方法があります。

この方法だけで、多くの方に、こんなメリットがあります。

・集中力が高まる
・毎日の行動力が上がる
・行動したいときの気持ちが活性化する
・悩み苦しむ時間が少なくなる
・悩みの度合いが減る
・今の自分を受け入れられる
・成長に向けて、毎日さらなる一歩を踏み出すことができる

今あげられるだけでも、これだけあります。自分自身ももちろん実践していますが、実践していなかったときに比べて、人生は大きく変わっています。

この方法を使っていなかった自分をたとえるなら…。

今が何時かも分からずに一日を過ごしているようなもの。今の競技が、100メートル走か500メートル走か、はたまたマラソンなのかも分からないまま、そして今がスタート地点から何メートルなのかも分からず、漠然と走っているようなもの。または自分の手持ちの金額が分からずに、高級寿司屋に入って食事をするようなもの。

さらに言うなら、人間の平均寿命も分からず、自分の年齢も分からないまま、一生を生きているようなもの。

何も「目安」や「頼り」になるものがないまま、生活しているようなものです。

人生を変える方法はとてもシンプルです。

ただ、「100」を数えるだけ
毎日、100という数を数えてください。それだけです。

「えっ? どういうこと?」

と思ったのなら、それがあなたのスタートです。どうか気軽に、続きを読んでみてくださいね。

100をカウントする

まずザックリ説明します。

方法はシンプル。
100を数えるだけです。ここでは「カウント」と呼びます。

ポイントとなる行動をするたびに、カウントが1増えます。
たとえば、朝に、うっすら目覚めた瞬間は「0」です。すべてのスタートです。

ここで今までなら、漠然と「起きなきゃなぁ…。あーでもなぁ…」と思いながら、ダラダラ時間を過ごしていませんでしたか?

しかしこれからは「起きよう!よしっ!」と、すぐに起きることで「1」がカウントされます。

カウントが増えると思うと、少しだけ起きやすくなりませんでしょうか。

「さぁ、1!」

起きました!やった!

ここであなたは漠然と思います。
「とりあえず、顔を洗おう…」

今までなら「でも顔を洗うのは面倒だし、先にスマホでも見ようかな…」と思ってダラダラしているかもしれません。
ここでもやはり、顔を洗う行動に「1」がカウントされます。
あなたが「やろうかな」と思った行動を、すぐに行動できたら、「1」なのです。

「よしっ!洗おう!2!」

ここでまた一つカウントが増えます。

このように、特定の行動のたびに、カウントが1ずつ増えていくのです。

これを「100」まで続けます。

すなわち一日のうちに、「100」までカウントすることを、一つの目安とするのです。

もちろん100を超えなければいけない、ということはありません。生活状態によっては、それ以下になることも多々あるはずです。

100は目安で、それ以上でないとダメということはまったくないのです。
極端、2とか3でも、「0」のままよりはずっとマシです。

ちなみに自分自身の実践では、平均して120~150くらいはカウントできています。
とりあえず、「自分が試したらどうなるんだろう?」と思って、気軽にカウントしてみてください。

「えっ…? でも、カウントなんて、忘れちゃわない…?」

そんな不安を抱える人もいるかもしれません。でも、その心配はありません。

このカウントの覚え方は、また項目を分けて説明します。
ただ重要なのは「このカウント、そんなに厳密でなくていい」ということ。

たとえば23あたりまで数えて、まったく忘れてしまったら、「まぁ、30くらいから再開すればいいか」「40くらいでいいもいいか」など、本当に適当に再開してOKです。

「いくつか行動したけど、数えるのを忘れたから、一気に5ほどカウントしよう。さっきは30くらいだったから、今は35くらいかな」

とかでも大丈夫です。
厳密に数えて誰かと競うとか、ギネス記録されるとか、そういうレベルのものではありません。アバウトで本当に構いません。

忘れてもOK、数が厳密でなくてもOK、それくらいのユルさでやってみてください。プレッシャーを強くしないのが継続するコツです。

大切なのは「カウントを意識すること」です。

ではこのカウントに、どんな意味があるのでしょうか?具体的なカウントの説明の前に、それについて心理学的な面から話しましょう。

カウントのメリット「細切れ」

さて、100カウントについて話すと、

「なぜわざわざカウントするの?」
「カウントのメリットって?」という疑問が湧く人がいると思います。

ではここから、カウントのメリットや意味を説明していきます。本当にたくさんありますが、代表的なものについて話します。

まず何より大きなメリットは「カウントを意識することで、自分の人生の瞬間を意識してほしい」からです。

たとえばあなたは、「とりあえず1日過ごせ」と言われたら、どうしますか?

その1日で、本を読む人もいるかもしれません。
勉強する人も、遊ぶ人もいるかもしれません。
ただ寝て過ごす人もいるかもしれません。

自分自身、休みの日とかに、本当に長時間、ボンヤリとネットを見ていてしまったときもありました。
あれホント、どんどん時間ばかり過ぎていきます。気づくともう夕方!何してたんだ今日は!と思ったことも多々ありました。

では「1時間ごとにチャイムが鳴るので、1時間ごとに行動を意識してください」と言われたらどうでしょうか。

ほぼ間違いなく「朝から晩までダラダラ過ごす」という人は減るはずです。ある意味、学校の時間割に近いですね。行動は少しだけ、キビキビするはずです。

でも「じゃあこの1時間で自習しよう」と思ったとしても、せいぜい10分か20分でダラけてしまって、あとは寝たりマンガを読んだりしてしまう人もいるのではないでしょうか。

ではさらに進めて。「2分ごとにチャイムが鳴るので、2分ごとに行動を意識してください」となったら、どうでしょうか。
おそらく、1時間より、さらに濃密に時間を使えるのではないでしょうか。

もちろんですが「2分ごとにチャイム?集中が途切れちゃう」という人もいるかもしれません。そのときは、別に「2分×1」「2分×3」というように、時間を自由に使えばいいだけです。

実際に、人間が短期集中できる時間は、せいぜい15分くらいと言われています。もちろんそれより集中力が短い人も、多いかもしれません。自分自身も、5分程度で集中できなくなってしまうことも、よくあります。しかし2分程度であれば、「これくらいなら」と行動できるのではないでしょうか。

この「2分」は目安です。アバウトで構いません。1分~5分まで、好きな時間で大丈夫です。

「ふと思い出したときに、ちょっとだけ行動」くらいで考えてください。

いずれにせよ、とにかく行動というのは「細切れ」にした方が、一日を濃密に使えるのです。

これは「別の人」で考えると、より分かりやすいかもしれません。
あなたが学校の先生だとして…。生徒を1日放って自習させた場合と、1時間ごとにチェックして自習させた場合と、2分ごとにチェックして自習させた場合。

おそらく1日や1時間では、ダラける生徒、遊び始める生徒もいるでしょう。しかし5分ごとに監視や注意すれば、より勉強の密度は増えるのではないでしょうか。

もちろんですが「オール勉強」であったとしたら、どこかで疲れるはずです。ただ「短時間で切り替える」という意識であれば、疲れていればいったん息抜き、ちょっとだけ遊ぶ、少しだけ読書、など、細やかに発散させて、最終的に勉強の成果などは、もっとも上がるのではないでしょうか。

これは、この「100」のカウントの意味の一つです。

あなたが「疲れたな」と思うたびに「では2分を目安に、また別の行動を取ろう」とか「この2分で、カウントを意識して、こんなことをやってみよう」と意識させます。

これにより、一日を2分×100に細切れにすることができます。

今回のまとめ。「100カウント」

「細切れ」にしてみると、一日を有効に使える。

image by:Shutterstock

 

『★セクシー心理学GOLD ~最先端の心理学技術★』第535回より一部抜粋

著者/大和まや・ゆうきゆう(精神科医・心理研究家)
あらゆるジャンルの心理学を極めた、セクシーな精神科医たち。あやつる心理学のスキルは1000を超える。「ゾクゾクしなければ人生じゃない!」がモットー。読めば心が軽くなり悩みも解消されるメルマガを月に2回のペースで配信中。
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