「あほくさ」が命を救う。大阪で「いじめ自殺率」が低い理由

 

大阪では、自殺率も低いと聞きます。現実主義の合理的精神、分かりやすく言えば、「あほくさ」「やってられまへんがな」という精神。これは、言い換えれば、「逃げるは恥だが、役に立つ」ということではないでしょうか。

特に、いじめの環境に身をおいていたり、事業の借金で首が回らない時などの、特別な環境の時などは、ビルマ戦線で敵の大軍の攻撃を受けて、死守命令が出た時の「絶体絶命」の危機と同じでしょう。ビルマ戦線でしたら、全滅しても英雄的戦闘で賞賛されるかもしれません。でも「いじめ」や「借金苦」の戦場では、「死守」しても、誰も喜んでも、誉めてもくれません

あくまで柔軟に、巧妙に立ち回って、少しでも有利な体制を作り上げて、勝てなくても引き分けに持ち込む、「関西精神」を持ったらいかがでしょうか。

一人だけで戦わず、援軍も要請しましょう。自分だけで抱え込んでいないで、保護者にも先生にも相談しましょう。それでダメなら、「いじめから子供を守ろうネットワーク」に相談して下さい。ものすごい援軍を編成して救援いたします

圧倒的な攻撃を受けて、全滅しそうになっているなら、無駄に死守せず、撤退です。道は一つだけだと思うと、地獄の戦場では全滅してしまいますが、撤退すれば、また防御陣地が構築できます。転校だって高卒認定試験だって道はいくらでもあります

この戦場では「死守だけはご法度です。

敵の大軍の攻勢の最中では、目の前のことしか分からないのは当然です。心もいっぱいいっぱいでしょう。でも、そんな時、深呼吸ひとつして、「逃げるは恥だが、役に立つ」とつぶやいてください。逃げるのは恥かもしれません。社会から阻害されて、居場所がなくなるような恐怖もあるでしょう。

しかし、人生長い戦場です。勝ち戦もあれば、負けることもあります。負けたら、いさぎよく撤退して、再編成すればいいのです。再編成さえすればいくらでもまた戦えます

どこで戦うか? どうやって戦うか? 今回、逃げてもいいのか?そんなことは、再編成後、じっくりと考えればいいのです。

「逃げるは恥だが、役に立つ」。生き残ってこそ、「なんぼだ!

担当 こしがやじろう

image by: Shutterstock.com

いじめから子供を守ろう!ネットワークこの著者の記事一覧

「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 』

【著者】 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 【発行周期】 週刊

print
いま読まれてます

  • 「あほくさ」が命を救う。大阪で「いじめ自殺率」が低い理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け