——すごく乱暴に言えば、「今後はもう新しいものが出てこないぞ」っていう話になりますし……。
高橋:戦隊ものとか、『仮面ライダー』みたいなことになっている気もします。いや、戦隊ものや『仮面ライダー』の内容がどうの、ということではなくて、構造的なことです。つまり、毎年新しいライダーでシリーズを作り、それに付随するオモチャを作って1年間で売り切って、翌年はまた新しいライダーに移行するというような。『スター・ウォーズ』はマーチャンダイジングも巨大なので、もはや「作品が売れているからオモチャも売れる」のか「オモチャが売れるから作品を作る」のか、その境目すら見えにくくなっている気もするほどです。
とはいえ今後も『スター・ウォーズ』の新作が出たら、結局絶対観に行くわけです(笑)。ただ、『ローグ・ワン』でいったん『スター・ウォーズ』との付き合い方に踏ん切りをつけたので、今後は今までより気楽に楽しめるんじゃないかという気もしています。
——決別すると言っても、見るのを一切やめるわけじゃなくて、フラットな状態に戻して、また見に行くというか……。
高橋:うーん、本当にフラットな状態にはなかなか戻せそうもないのが、また辛いところなんですけどね。でもまあそれは個人的な折り合いの付け方の問題なので。