裏切られる米国民。弾劾を免れても変わらぬ窮地のトランプ大統領

 

民主党議員は、すでにトランプ弾劾を要求

事態は急速に動いています。民主党議員は、「大統領弾劾」を要求しはじめ、それに同調する共和党議員も出てきました。

民主議員が大統領弾劾要求=共和にも理解示す声─米

時事通信 5/18(木)6:10配信

 

【ワシントン時事】トランプ米大統領がロシア疑惑に絡んだ一部捜査の終結をコミー前連邦捜査局(FBI)長官に求めたという報道を受け、共和党執行部はまずは事実関係の解明を優先させる方針だ。ただ、民主党議員の1人は17日、大統領の弾劾を公然と要求。共和党の一部からも民主党内のこうした声に理解を示す声が出始めている。

誰が、弾劾を要求しているのでしょうか?

弾劾を求める動きは広がりを見せつつある。民主党執行部は沈黙を守っているものの、グリーン下院議員は17日の下院本会議で「司法妨害に伴う大統領の弾劾を要求する」と表明。米メディアによると、共和党内からも「ニクソン、クリントン両元大統領のケースでは、司法妨害は弾劾に値すると考えられた」(カーベロ下院議員)と指摘する声が漏れ始めた。

特別検察官に選ばれた「超大物」

さて、トランプさんがコミーFBI長官を解任したのは、「捜査妨害だ!」と思われている。既述のように、コミーさんは、「トランプ陣営とロシアが結託していた疑惑」を捜査していた。「捜査妨害だ!」という批判が高まり、トランプ政権は、この問題を捜査する「特別検察官」を任命せざるを得なくなりました。

ムラー元FBI長官、米大統領選ロシア介入疑惑の捜査指揮へ

BBC News 5/18(木)10:58配信

 

2016年米大統領選にロシア政府が介入した疑惑の捜査を指揮するため、ロバート・ムラー元米連邦捜査局(FBI)長官が特別検察官に任命された。ロッド・ローゼンスタイン副司法長官が17日、明らかにした。

 

FBI長官として捜査を指揮していたジェイムズ・コーミー氏を、ドナルド・トランプ大統領が解任して以来、特別検察官の任命を求める声が高まっていた。

このムラーさん(ミュラー、あるいはモラーと表記するメディアもあり)は、コミーさんの前任。2001年~13年、FBI長官を務めた超大物。きっと、客観的捜査をして結論を出すことでしょう。

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