1.問題を理解する
ゲームのやりすぎや、夢中になって自制できなくなることが、なぜ、どのように問題なのかを理解しておく必要があります。大人にとっては当たり前と思うことも、子どもには言葉に出して説明してあげる必要があります。
「長い時間ゲームをすると、目が悪くなりやすいんだよ」
「姿勢が悪くなりやすいから、体にも悪い影響があるんだ」
「生活のリズムが崩れると、家族のみんなも困ってしまうよ」
「あんまり夢中になって、止めて欲しい時に止められなくなってしまうことが心配なんだよ」
このような淡々としたトーンで、問題があることを伝えてあげましょう。くれぐれも、この時点で「脅迫(…だったらゲーム取り上げ、など)」や「買収(…の約束を守れたら…を買ってあげる、など)」などを織り交ぜてしまわないよう、ご注意を。あくまでも、子ども自身が問題があることを理解して、自分の意思と判断で対処することが大切。横から余計なインセンティブを挟み込むことは、ジャマにしかなりません。
2.代替案がある
友だちと集まって遊ぶ時に、ゲーム以外に楽しく過ごせる方法を知っていれば、ゲーム機の電源を切ることはずっと簡単になります。代替案として一番優れているのは、外遊び。小さい頃から外でいっぱい遊んだ経験があれば、それで充分。
天気が悪い時の過ごし方も知っているに越したことはありませんが、要は小さい頃からの遊びの経験の問題。これらは、ゲーム機を持つようになってから対応するという種類の話ではありません。小さいうちから家族で、あるいは友だちと、いろいろな遊びを楽しんだ経験をどれだけ積んでいるかの話。
子どもが小さい頃から、「子どもの遊びをジャマしないこと」と「可能な範囲で時間を作って一緒に楽しむ」ことをしていれば、親の役割としては充分です。
まとめると、子どもがゲームと適切に付き合うために親ができるサポートは、
- 小さい頃からよく遊ばせてあげて
- ゲームを持つ時にはその問題点を教えてあげる
の2点ということになります(簡単でしょ?)。