米国でも行列ができる「牛角」で、日本人がガッカリした仰天メニュー

 

どこが高級なの?

店内に入ると、待っている人たちの集団がいました。人気の現れです。そしてキッチンの横を抜けると、トイレのような得も言われぬ匂いがこみ上げてきました。一瞬嫌な予感が頭をよぎりましたが、その先に客席はどこも満席です。きっと大丈夫。僕達はベビーカーがあったので予めその旨を伝え、静かなスペースのある席を用意してもらいました。

客席について周りを見渡してみると、全く高級感はありません。チープな内装、写真付きの大きなメニュー、家族連れや若者が多い店内は、ファミレスの雰囲気に似ています。「NY 風の高級感」なんてものは微塵もありません。そもそも、「NY 風の高級感」って誰が言ったのか忘れましたが、その高級感そのものに初めから疑いを持っておくべきでした(笑)。

兎にも角にも、料理が美味しければそれでOK です。僕達は大きくて油でベタついたメニューを開きました。ベタついているので、開く時に軽く「バリバリっ」とラミネートしたページとページが引き離される独特の音がします。メニューを見てみると、色々なお肉が写真付きで並んでいます。「カルビ」「サーロイン」「ハンガーステーキ(ハラミ)」「フィレ」など色々です。僕は焼肉は塩胡椒が好きですが、メニューにあるお肉はどれも「タレ・スイートソイ(甘醤油ダレ)」か「ミソ」に漬けてあると書いてあります。なんでやねん!タレか塩か選ばせてや!塩が好きなんだから!と言いたいところです。

「しおが好きなんだ!」と言いたいだけでしょ?というのは置いておいて、塩で食べさせてくれないのは良くない兆候です。なぜなら、美味しいお肉ならば塩胡椒で美味しいはずです。それを醤油ダレ(しかもスイート)や味噌に漬け込むなんて、肉の品質をごまかそうとしている可能性があります。

ちなみに、焼肉の肉を味噌に漬けるなんて僕は初めて聞きました。韓国料理屋では焼いた牛肉に味噌をつけて、サンチュで包んで食べたりはしますが、(ホルモンは別として)味噌に漬け込んだ肉は焼肉屋では見たことがありません。でもここはNY です。何でもありのNY ということを忘れていました。

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