では、ビジネスの場面で見てみましょう。
例えば、社運をかけた大きな商談が差し迫っていたとします。極端ですが、この商談がまとまらなければ会社は倒産。そんな状況だったとしましょう。そのためには、プレゼンを成功させないといけません。プレゼンを失敗するわけにはいきません。そんな状況で失敗を恐れずに挑むにはどうすれば良いか?
失敗を恐れてしまう人は、プレゼンの失敗が廃業・倒産に直結する、そんなことばかりが頭によぎります。でも「倒産しなければ良い」という発想を持っていれば…、最悪の状態にならない為の許容範囲を持つことが出来ます。
たとえば、プレゼンでは「相手の信頼を得ること」のみを目的とすることで一気に商談をまとめようとしなくても良くなります。なので、プレゼンで商談がまとまらない、が即失敗とはなりません。相手の信頼を得ることで、次に繋がるからです。万が一、この商談がまとまらなくても信頼を得てもらえたことで関係性が良くなり、いつの間にか引き合いも増え、倒産という崖っぷちから逃れていた。なんてことも考えられるわけです。
ちょっと極端な例でしたが、失敗に対する許容範囲を明確にしておくことでやるべきことや取り組み方も随分と変わってくる、ということです。
失敗を恐れずに挑むには、まず「恐れる部分」を明確にして、許容範囲を持つことです。
今日のまとめ
『失敗の許容範囲を持つ。』
- 失敗を恐れずに挑むには、具体的にどのような取り組みや工夫ができるか?考えノートに書き出す。
- 書き出したことを、社内でも話し合ってみる。
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