その手があったか。失敗を恐れる気持ちから簡単に逃れる方法

 

私の中で1つ工夫していることがあるとすれば、1つの取り組みに対して失敗の許容範囲を明確にしておく、ってことがあります。

そもそも失敗には小さなミスから致命的な大きなミスまで様々です。失敗を恐れてしまうというのは、何か決断や行動をした後に大きなダメージが残る、最悪の状態というようなことをイメージしがちです。逆に成功イメージは、やったあとの結果が非常に良いというものですよね。この振り幅を左右対称に明確(メーターのように)に位置づけして、その中間点に当たるところを失敗と成功の境目としておきます。この境目を中心に、その取り組み過程が現時点でどちらに針が傾いているのか? を把握・管理しておくのです。

たとえば、針が失敗側のゾーンに傾いてはいるもののまだまだ最悪の状態ではない位置だとすれば、それは許容範囲であり、まだまだ挽回のチャンスはある、という判断が出来ます。つまり、取り組んでいる過程において失敗しても良い許容範囲を掴んでおくのです。

スポーツの世界では「勝負に負けて試合に勝つ。勝負に勝って試合に負ける」という言葉がありますが、前者でいけば良いのです。野球でたとえるなら、ワンアウト2塁、一打逆転の場面で、相手の4番打者を迎えたとき、勝負を避け、ピッチャーは敬遠でフォアボールを出し、1塁へそのバッターを歩かせ、次のバッターで内野ゴロを打たせてダブルプレーを狙う。という戦略をとったりします。4番打者との勝負から逃げているように思えますが、試合に勝つ為には必要なことです。

また、ランナーを進めるために送りバントをしたり、点を取るためにわざと犠牲フライを狙って打ったり、積極的にアウトになる、ということもします。その場面場面ではアウト、ってことになりますが、それらは試合に勝つためのアウトなので、OKです。「試合に負けることが最悪の失敗の状態である、試合に勝つことが最高の成功状態である」という風に位置づけておけば、必要なアウトなのです。

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