磯野波平54歳。なぜサザエさんの父親はああまで老けて見えるのか?

Aomori,Japan,-,11,Jul,2014:,Amazing,Rice,Field,Art
 

60歳といえば還暦、赤いちゃんちゃんこを贈られる年齢ですが、例えば唐沢寿明さんや川崎麻世さんがその年齢に達しているとは到底思えないのが現実ではないでしょうか。そんな「謎」を解き明かしているのは、心理学者の富田隆さん。富田さんはメルマガ『富田隆のお気楽心理学』で今回、実年齢に0.7をかけるという人生100年時代の年齢換算法を紹介するとともに、現代を生きる高齢者の「宿命」について解説しています。

「磯野波平」世代に突入した心理学者が考える、実年齢に0.7をかけて分かること

以前にも紹介したことのあるかもしれませんが、現在を生きる私たちの年齢を昔の人たちのそれと比べる場合、実年齢の70%ほどだと考えるとちょうど良いという説があります。

昔に比べて、エントロピーが増大し、人生の時間が薄められていますから、その分を考慮に入れて、実年齢に0.7をかけるのです。

すると、現在60歳で還暦の人は42歳、70歳の古希の人は49歳になります。

換算してみると、ちょうど良い感じではありませんか。

「美魔女」などという言葉がちょっと前に流行りましたが、現代では、若々しく奇麗な50歳や60歳は当たり前になってしまい、見慣れたせいか、誰も驚かなくなりました。

中には、60歳を過ぎてヌードグラビアを出す女優さんもいて、これはこれでなかなかに魅力的なのです。

しかし、昔の年齢に換算すると60歳も42歳であることに気づけば、そこまで驚くことではないのかもしれません。

この要領で、後期高齢者の入口である75歳に0.7をかけてみると52.5歳、四捨五入して53歳になります。

『サザエさん』一家のお父さんである磯野波平氏の設定年齢は、明治28年生まれの54歳なのだそうですから、現在の後期高齢者は昭和20年代の波平さんと同じくらいの老け具合だということになります。

波平さんのヘアスタイルを思い出すと納得ですね。

私も「波平世代」。あの磯野家のお父さんと同じ世代に突入したわけです。

ちょっと頑固になって来たところとか、外見が老け始めたところ、その一方で「老人扱い」されるのを嫌うところ、等々、波平さんの特徴の多くが、今の自分に当てはまるようになってきました。

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