北朝鮮をナメる日本が知らない「電磁パルス攻撃」の恐ろしさ

 

米国は自国の兵隊が傷つくことを怖れます。民意により選ばれる大統領制、議会制の長所であり弱点で、クリントンにせよ、ブッシュにせよ、緊張が極度に高まると、麻雀でいう「ベタ降り」で、その度に北朝鮮は交渉による果実を手にしてきました。そして米国に従うばかりの日本はそれ以下の扱いです。

街場の武力衝突の世界で「剣道三倍段」という言葉があります。空手や柔道などの武道で、一定レベルに達したことを証明する「段位」ですが、剣道の段持ちに「棒」を持たせると段位の三倍の強さになるいうものです。最強の武器と装備を誇る米国をこれとします。

しかし、棒を持たせなければ良いだけの話。あるいは棒を振り抜けない路地裏に誘い込んでのバトルもあります。

日頃防具とルールに守られて競技に励む剣士は、ステゴロの経験者より敏感肌だという話を耳にしたこともあります。平たく言えば殴られ慣れていないと。

人権を大切にする米国では、米兵の人権も守られなければなりません。対して、人権の感覚があきらかにない、あるいは違う北朝鮮の用兵には違いがあります。

武器を持てば最強でも、武器を必要としない肉弾戦に持ち込めば米兵とて怖くない。一見、暴論のようですが、この理由はしばらく後で。

こんな方法もあります。

「武器を持つのは卑怯だ。まず、その棒を置け」。

真面目な日本の武道家なら、躊躇する言葉で、しばしの逡巡の後に棒を手放しものもいることでしょう。そして手放されたその棒をすかさず拾って殴りかかる輩がいるのがケンカの世界で、外交交渉に通じるものがあります。

街場の武力衝突を、外交に拡大することは、いささか乱暴ではありますが、力の本質、駆け引きの妙味からはそう遠くもなく、いわば「何でもありの相手に対して、対話のみでの解決は不可能といって良いでしょう。

いまだに対話のみを呼びかけるジャーナリストの青木理氏や、玉川徹テレビ朝日社員などは、日頃から安倍首相に批判的で侮蔑的で、彼らが安倍首相の外交を積極的に評価したシーンを見たことがありません。

しかし、地球儀を俯瞰する外交で、世界においてプレゼンス(存在感)を発揮しているのが、我らが安倍首相です。むしろ、安倍首相だから北朝鮮となんとか対峙できていると、私は考えます。

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