日本酒「獺祭」は、どんな常識を覆して倒産寸前から蘇ったか?

 

◆戦略分析

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■戦場・競合

  • 戦場(顧客視点での自社の事業領域):日本酒(純米大吟醸酒)「獺祭」の製造・販売
  • 競合(お客様の選択肢):久保田や八海山など、人気の酒蔵が作っている日本酒。もともと日本酒が好きではなかった方にも支持されていることから、日本酒以外のお酒とも競合すると思われます。
  • 状況:日本酒の市場規模は縮小傾向のようです。

■強み

「美味しい、飲みやすい」

  • 一般的な日本酒にみられるクセがない
  • すっきりとした味
  • 口に含んだ瞬間に美味しいと感じる

★上記の強みを支えるコア・コンピタンス

「品質、味への徹底したこだわり」

  • 杜氏制(職人による経験に基づいた酒造り)を廃止
    →社員でも作れるよう仕組化、酒造りの行程をできる限りデータ管理
  • 普通酒や紙パック酒の製造を廃止
    →手間も、コストもかかる大吟醸だけを醸造
  • 遠心分離システム
  • 一年中、真冬の温度を再現できる空調設備
  • 酒造好適米の代表と言われる山田錦のみ使用

上記のような、こだわりが強みを支えています。

■顧客ターゲット

  • 美味しいお酒を楽しみたい方
  • 美味しいお酒を楽しんでもらいたい方(贈答用)
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