なにか新しいことに挑戦する時、考えすぎてしまい身動きが取れなくなるなんていうこと、ままありますよね。そんな方に読んでいただきたいのが無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』で紹介されている有名作曲家の「初めてのことは3度試してみよう」という名言。1度でも2度でもなく、3度試すべき明快な理由が記されています。
未知の事、新たな事に挑戦する時の考え方や捉え方
貴方は、まったくやったことがない事、未知の事、新たな事に挑戦する際に、どのような感情、想いを抱くでしょうか。私自身は、「楽しみだなぁ~」というワクワク感を抱くと同時に、「できるかなぁ~」「大丈夫かな」などという不安感や恐れなどといった感情も抱きます。貴方は、いかがでしょうか。
本号と次号では、アメリカの作曲家であるバージル・トムソン氏の言葉を引用しながら、新たな物事、未知の物事を始めようとするときの考え方、心構えについて考察していきます。
まずは、バージル・トムソン氏の言葉を紹介します。
トムソン氏は、
初めてのことは3度試してみよう。
1度目は恐れをなくすため。
2度目はやり方を覚えるため。
そして3度目は、好きかきらいか答えを出すために
と、述べています。私自身、この言葉を知って、まず思ったことは「好きかきらいか答えを出すために、未知な事、新たな事に挑戦するんだ!」ということです。なぜなら、何らかの物事に挑戦する前に、その物事が好きか嫌いかを判断してしまっているからです。貴方は、挑戦する前に、このような判断をしてしまうことはないでしょうか。
物事をやり始める前に、「その物事が好きか、嫌いか、できるか、できないか」などと、自分自身の中で判断してしまうのは、どのようなことが影響しているのでしょうか。
きっと、これまでの環境であったり、教育であったり、前例であったり、固定観念であったり、自らの経験、体験であったり、そういった複合的な要因が影響しているのでしょうね。とは言っても、これまではそうであったとしても、まさに、その目の前の物事はやってみないと、自分がその物事を好きなのか、嫌いなのかは、分からないということですね。
そして、トムソン氏の言葉で印象に残ったのは「初めてことを試す」という部分です。未知な事であったり、新たな事であったり、そういった事に挑戦しようとする時は、何となく重く、深刻に考えがちではないでしょうか。
たしかに、転職であったり、起業であったり、そういった人生の転換点と言える場面では、当然のごとく自分の中で重く考えますね。物事を熟考することは大切なことではありますが、それによって身動きが取れなくなって行動できなくなってしまうのは、もったいないことですね。
そういった、重く考えたり深刻に捉えたりする中で「初めてのことを『試してみる』」と聞くと、どのように感じるのでしょうか。少し気持ちが軽くなりませんか?
例えば、今まで口にしたことがない食べ物を試食するとか試飲するとなると、気軽に口に運ぶことができそうな気がしますね。その反面、「試す」というイメージには、イイカゲンとか、テキトーとか、そういった印象もあるかもしれませんね。
しかし、「『試し』に『本気』になってやってみよう」という考え方や捉え方をすることは、自らを行動へと促すため、縛られた自分自身を解き放つためにも大切なことだと思いました。
トムソン氏が述べている「初めてのことを『3度』試す」という視点は、的を射ている見方だと感じます。また、1度目、2度目、3度目と試す際の考え方や捉え方も、私自身の中でも納得度が高かったです。
未知な事、新たな事に挑戦しようと考えている時は、私自身もそうですが、否定的、消極的な感情や不安な気持ちを持つことが少なくないですね。何らかの物事に挑戦する前に感じる「恐れ」を克服することが、一番ハードルが高いことだと思います。
そこで、未知な事、新たな事に挑戦し始める時には、その物事に対する様々な「恐れ」を克服することに焦点を当てて、その挑戦による結果や成果などについては、まずは、考えないことが大切なんですね。
少し、子どもの頃を思い出してみましょう。
例えば、初めて補助輪なしで自転車に乗ろうとしているとします。乗る前には「ころんじゃうかもしれない」とか「うまく乗れないかもしれない」などと、色々な恐れを持っていたのではないでしょうか。
初めて挑戦する時には、ころぼうがジグザグ走行になろうが、結果などには目を向けずに、まずは実際にペダルを踏んでみることによって、自転車に乗る前に感じていた恐れを克服することだけを考えることが大切ですね。
未知な事、新たな事を1度試してみることによって、恐れ、不安などといった否定的、消極的な感情を払拭することができれば、今度は「上手く自転車に乗ってみよう!」という結果や成果を考えることができます。
また、自分が望む結果、成果を出すためのやり方や方法、手段を身に付けることを目標として、その物事に取り組むことができます。自転車の例で言うと、自転車を自由自在に乗りこなすことが目標になりますね。そのためには、自転車に乗ることによって、ハンドルの切り方やペダルの踏み方、体の重心の位置などを身に付けることが必要となります。
トムソン氏は、初めてのことを3度目に試す目標として「好きかきらいか答えを出すため」と述べています。これは、初めてやってみたことを、これからも継続するかしないかを決めることと捉えることができるのではないかと考えました。
自転車の例だと、自転車をうまく乗りこなす乗り方を身につけた中で、自転車に乗ることによって「好きかきらいか」のほかに、「便利か不便か」などといった答えを出すことにもなります。その結果、これからも自転車に乗り続けるのか、それとも乗るのをやめるのか、を判断することになります。
子どもたちが、未知の事、新たな事に初めて挑戦し始める時には、子どもたち自身の意思とともに、周りのサポートも大切になってきます。そのサポートをする時には、「試してみる」という視点と、「恐れを克服する」「やり方を会得する」「継続するか、しないか判断する」というプロセスを考えながら進めていくと有効なのではないでしょうか。
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