アメリカは、憲法改正を望まない
一方の「憲法改正」。これは、アメリカが反対する可能性が高い。なぜ? わかりますね。日本憲法をつくったのは、アメリカだからです。日本憲法は、「アメリカ製」。その目的は、「日本が二度とアメリカに反抗できないようにすること」。これを改正するということは、アメリカから見ると、「日本は俺たちから離れようとしているな!」というシグナルになる。
それでも、改憲のハードルは低くなっています。リベラル・オバマさんは2013年、完全に中国の反日プロパガンダにやられていました。それで、アメリカは、同年12月26日の総理靖国参拝に激しい反応を示した。トランプさんは、憲法改正に反対という話は聞きません。それでも、アメリカの反発を招かぬよう、説明する必要はあるでしょう。
ここで、「憲法改正は国内問題だ!」という原則論にこだわるのは、危険です。これは、とてもデリケートな問題で、対応をあやまると、米中が反日で一体化する可能性がある。
2013年12月の靖国参拝直後、米中韓は、日本叩きで完全に一体化していました。ですから、アメリカへの根回しに、人と時間を惜しむべきではありません。説明の内容は、もちろん「憲法改正は、アメリカの国益でもある!」ということになるでしょう。「憲法改正で、日本はアメリカ軍をもっと助けることができるようになる」と。
それでも総理は、改憲を望む
ちなみに、安倍総理が、「憲法改正は必要なくなった」というのは、「アメリカがおとなしくなった」という意味です。記事には続きがあります。
安倍首相は、日本の憲法学者の7割近くが「自衛隊は憲法違反」と言うので「自衛隊の存在を明記したい」と話した。
(同上)
アメリカは大人しくなったが、総理はやはり変えたいと思っている。実際、選挙後、改憲に向かう動きが加速することでしょう。