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経営がうまくいかない会社の従業員は「3つの能力」が欠けている

自分の部下にはついついたくさんの能力を身につけてほしいと望んでしまうもの。しかし、スポーツショップのみならず、すべての業種に当てはまる的確なアドバイスが好評の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者で現役コンサルタントの梅本泰則さんは、「従業員に必要な能力は3つに絞れる」と断言し、その内容と「伸ばし方」について記しています。

従業員に必要な3つの力

あなたは、従業員の皆さんにどんな能力が必要か、しっかりと伝えておられるでしょうか。「こんな従業員になって欲しい」とか、「こんな能力を身につけて欲しい」とか思っておられるに違いありません。

その「欲しい能力」とはどんなものでしょう。例えば、「販売力」「実行力」「理解力」「企画力」「指導力」など従業員に求める能力はたくさんあります。しかし、あまり多くを望んではいけません。多くを望んでも従業員にとっては負担になるばかりです。

とはいえ、どの従業員にも持って欲しい能力があります。それは、「目標達成力」「管理力」「コミュニケーション力」です。この3つは、お店の運営を円滑に進めるためにもどうしても身につけてもらわなくてはなりません。順番に説明しましょう。

目標達成力

まず、「目標達成力」です。どんな「目標」かといえば、やはりそれは「売上目標」と「利益目標」が最初に来ます。売上目標や利益目標を皆さんが達成してくれなければ経営がうまくいきません。今月、半期、今期といった短期の目標だけでなく、3年後5年後といった目標も意識してもらう必要があります。

売上や利益目標の他には、仕入目標、在庫目標、経費目標、集客目標などといったものもあるでしょう。しかし、重要なのは、まず売上と利益です。それらの目標を達成してもらうためには、毎月目標と実績とを照らし合わせその後の対策を話し合います。そうして、従業員の皆さんに目標達成の意欲を持ってもらえば、目標達成力は身につくことでしょう。

管理力

次は「管理力」です。従業員の皆さんに管理してもらうと良いのは「売場」「商品」「顧客」「時間」の4つになります。簡単に説明しましょう。

売場管理力とは、例えば

といったことです。

商品管理力とは、例えば

といったことがあげられます。

顧客管理力とは、例えば

といったことです。

そして、時間管理力とは、簡単に言えば毎日自分のやることをリストアップして優先順位を決めるということになります。

コミュニケーション力

最後は「コミュニケーション力」です。これも大事なことですね。お客様に対するコミュニケーション力、従業員同士のコミュニケーション力、ネットの中でのコミュニケーション力、報告書など提出物におけるコミュニケーション力、メーカーや問屋さんとのコミュニケーション力など、さまざまな場面でコミュニケーション力が求められます。

このコミュニケーション力については、「聞く」「話す」「書く」といった3つの力を身につけると効果的です。例えば、「聞く」場合に気を付けるポイントには、

といったことがあげられます。

また、「話す」時には相手に伝わりやすいことを意識すると良いです。例えば、話す順番

とすると伝わりやすくなります。なお、「書き方」については、メール、ブログ、メルマガ、報告書など、それぞれについてポイントがあります。これらは長くなりますので、また別の機会にお伝えしましょう。

以上が、今回お伝えしたい従業員の皆さんに必要な3つの力、「目標達成力」「管理力」「コミュニケーション力」のあらましです。この3つを身につけていただき、磨き続けてもらえれば、さらに業績は向上することでしょう。

今日のツボ

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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