日中関係は、なぜ改善されたのか?
「中国、アメリカ、ロシア、韓国で日本を破滅させよう! 尖閣、沖縄を奪おう!」
この戦略が出てきたのは2012年11月。日本では、翌12月、安倍さんが総理に返り咲きました。2013年、中国は、大金を投じて「反日、反安倍プロパガンダ」を展開した。「反日統一共同戦線プロパガンダ部長」の朴槿恵さんは、「告げ口外交」で大いに習近平を喜ばせました。
そして、2013年12月、総理の靖国参拝をきっかけに、全世界で「安倍バッシング」が起こった。「批判するのは中韓だけ!」と思っていたら、アメリカ、イギリス、ドイツ、EU、ロシア、オーストラリア、シンガポール、台湾などなどが、これを非難した。特にアメリカの反日、反安倍ぶりは、すごいものがありました。しかし、2014年3月、ロシアのクリミア併合で、総理は救われます。オバマさん、日本を「対ロシア制裁網」に入れなければならない。それで、総理と和解した。
2015年3月、「AIIB事件」勃発。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、韓国、イスラエル、オーストラリアなど「親米国家群」が、アメリカの制止を無視して、中国主導「AIIB」への参加を決めた。日本だけは、これに参加しなかった。そして安倍総理は15年4月、アメリカで「希望の同盟演説」を行い、日米関係は、大きく改善されました。この時から、日米関係は、一貫して良好なのです。「アメリカを反日統一共同戦線に入れる」という中国の野望は、とりあえず阻止されました。
2015年12月、日韓合意で、日本と韓国の関係は、だいぶマシになった。とはいえ、「予想通り」というか、韓国の嫌がらせは続いています。それでも、朴槿恵さんの「告げ口外交時代」と比べれば、ずいぶんマシです。
2016年12月、プーチンさんが訪日。日ロ関係は、劇的に改善されます。中国は、アメリカ、ロシア、韓国と組んで日本をつぶそうとした。安倍総理は、アメリカ、ロシア、韓国との関係を改善することで、「反日統一共同戦線戦略」を「無力化」させた。
中国が、今もし「尖閣強奪」に動けば、間違いなくアメリカが出てくる。ロシアは、中国をサポートしない。それで、中国は、日本との和解に動きはじめたのです。