これが「希望の党」の本性だ。小池百合子氏を放り出す汚いやり口

 

私は小池氏を選挙で支持していません。自民党が担いだ増田寛也氏を消去法的に選択しています。

自民党が担いだからではなく、都政末期の石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、ゲス添えこと舛添要一氏といったパフォーマンス型の知事ではなく、官僚出身の実務型を一回挟んで都政を正常化してから、次の「オリンピック担当知事」を迎えるべきと考えていたからです。

100%異論なく支持できる政治家や首長などいるわけもないのは、例え一卵性双生児でも好みや習慣に差が出るように、完全一致などありえずに、むしろあったら怖いこと。それこそが共産主義者やカルト宗教の怖さです。

だから妥協や消去法で政治を見て投票しています。そして小池百合子氏ではなく増田寛也氏を推しましたが、選挙は負けました。だから、その民意に従い、小池百合子都知事に異論は無く、ただし、都知事としての手腕、手口には批判を加えます。

果たして、いま、小池百合子氏を批判している人は、都知事選挙、都議会議員選挙のときになんと述べていたか。

豊洲新市場への移転中止のように「公約に掲げていない独断」で、決定プロセスが密室の小池都政だから、選挙の時はわからなかった、という人もいるでしょう。こう主張するのが一般人なら、そして年令が若いならそれも仕方がないでしょう。

しかし、そうでないなら甘い話で、まして物書きや、人前で語る立場にあるなら浅はかと激しく自省すべきです。

なぜなら、そもそも彼女の出馬は、「自由民主党」という組織の判断ではなく、関係者に根回しという名の相談・調整もせずの決断です。

むしろ、いま批判しているなかの多数がその独断を褒めそやしていました。政治勘、チャンスを見極める、勝負強いなどなど。

彼女の掲げた政策をみれば薄っぺらで、彼女を応援している連中でさえも声を揃えていたのが「初の女性総理大臣になるための布石」ということ。

政権奪還が視野にはいった2012年の自民党総裁選で、第一次安倍政権で防衛大臣に任命されていたにも関わらず、新進党以来の盟友である石破茂氏に票を投じ、以来党内での冷遇からの起死回生、彼女曰く「崖から飛び降りて風を吹かす」という戦略に打って出た!!!

これ、衆目一致するところですよね。

はい、ここがポイント。

最初から都知事に、東京都の行政に大した興味を持っていないだろうとみな知っていながら、それを応援し、そして彼女に都知事の大権を与えたのです。

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