アベノミクスの果実は、結局「移民」が収穫するしかないのか?

 

分水嶺にある日本

今の自民党のアベノミクス政策を行うと、日本は国民全体が徐々に貧しくなり、衰退することが予測できる。

日本を復活させるためには、労働力をある程度入れて、消費者であると共に納税者の数を増やすことが必要なのだ。そうしないと、日本の衰退は急激に起こってくることになる。

しかし、国内の農産品の方が安くなり、少数化した大規模農家などが復活してくることになり、植生文明の発展にはよいことになる。しかし、日本は先進国ではなくなり、国民全員が貧乏な衰退国家になる。

このように、日本は衰退国家か先進国かを決める分水嶺になってきたようである。そのことを国民も政治家も意識していないことが問題なのだ。アベノミクスの金融緩和一辺倒政策に対して、野党の激しい追及もない。国民全員が知らない間に社会民主主義の道を選択したことになっている。

分水嶺であることを意識して政治的に選択するべきである。

そして、移民政策は慎重に行う必要がある。宗教・文化が著しく違う人たちを大量に入れると、EUと同じ問題を起こすことになる。

そうならないためには、移民政策は民族・宗教に考慮して選択的な移民を行う必要がある。もう1つが、移民の数であり、国民の1割程度にすることが必要である。最大でも1,000万人程度であろうと思う。移民を入れる職種を選択する必要もある。日本人が嫌う介護、建設、サービス産業、製造の中小企業などであろう。

アメリカとEUが金融緩和、特に量的緩和で、景気を押し上げられたのは、需要を作る移民政策があり、人口が減少していないことによる。日本は労働人口の急激な減少で、量的緩和の効果がなかったのである。

それを無視した金融緩和強化策をしても、結果は円暴落を早めるだけである。

さあ、どうなりますか?

image by: 首相官邸

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