しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。本当にそれでいいのでしょうか。3ヶ月後に予定が入っていないことは、3ヶ月後が暇であることを意味しません。おそらく、その時が近づいてくると、仕事にプライベートに予定が入り、今週末と同様に忙しくなるのではないでしょうか。
また、今週末のスケジュールをチェックしている時は、ほかの予定が入っているか否かはもちろん、忙しさや体調等、たくさんの要素を検討したうえで、優先順位を付けています。当然、3ヶ月後のそれらの細かい状況はわかりません。3ヶ月前に行った約束は、その時が近づくにつれ、私たちをどんどん追い詰めていくのです。
中には、何年前のオファーであろうが、必ず最優先すると言い切れる約束もあるでしょうが、それほど重要性が高くない約束を、その時に入れるのは合理的な選択だとは思えません。
時間管理においては、この「近未来」と「遠い未来」の時間の重要性に、錯覚があります。遠い未来を拘束されることは極めて重大なこと。むしろ近未来のほうが、不確実性が少ないので、約束することの負担は少なくなります。