惑星たちは明け方に東の空に見え始めています。太陽系最大の惑星で、かつ最も明るく見える木星。それに続く赤い火星。今年は7月末に大接近します。その次に続くのが土星です。
水星、金星は地球より太陽に近い側を回っているので、同じ方向に見えることはしばしばありますが、外惑星の火星・木星・土星がだいたい近い方向に見えるというのは意外に少ないものです。
今月は、7日から11日にかけて、朝方ではありますが、満月を過ぎた月が、木星、火星、土星に次々と近づいていきます。もし朝早く起きる機会がありましたら、南東から南の方角を見てみてください。
17日は新月。20日、21日は、西空に細い月が見えます。これは個人的な好みなのですが、三日月が一番美しく見えるのが3月頃のように思います。夕闇迫る時間帯と月の高さのバランスが一番いい感じのように思います。
春になると、黄砂などの影響もあって、冬ほどクリアな空ではないですが、今月もみなさまが素敵な星空と出会いますように。
一等星がキラキラ輝く冬の星空に比べると、春はややぼんやりとするのもあって、ゆるい感じもしますが、それもまた「春」というものを感じます。
真冬に比べたら随分とましですが、まだまだ夜は冷え込みます。星を眺めるときにはくれぐれも防寒対策はしっかりと…。
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