弁護士直伝。TODOリストやスケジューリングより先にやるべきこと

 

まずは「自分でコントロールできること」と「自分ではコントロールできないこと」を峻別することです。他人がどう考え、どう行動するかなどは、「自分ではコントロールできないこと」です。そのようなことをいつまでも考えていても時間の無駄です。

考えるべきことは、他人がこう行動したら、「自分はどうするか」です。自分のことしかコントロールできません。そして、色々なことに関して、「これに対して、自分はどう考え、行動するか」に集中していると、コントロールできる領域が広がっていきます。

この「自分がコントロールできることに集中する」ということこそが、雑念に惑わされず、集中力を高める方法だと思います。その思考を前提にして、初めて時間管理のツールが役立つことになるでしょう。

集中力を高めずに時間管理のツールを使って仕事に向かおうとするのは、車の不調を整備せずに運転技術だけで車のレースに出ようとするようなものです。外科医が刃がボロボロのメスで手術に臨むようなものです。

テクニックだけでは結果を得ることはできません。時間管理とは、自分の思考管理から出発するのだと思います。

今回は、ここまでです。

image by: Shutterstock.com

 

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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