青空が見えない最近の日本政治
最近の日本の政治は、ひと言でいうと薄暗い。すかっとした青空がみえない。政界、官界だけでなく経済界などもはっきりモノを言わず、流されている感じが強い。かつても様々な事件はあったが、どこかが歯止め役を担っていた。たとえ総理の力が強くモノが言いにくくても、政界の派閥や官界、財界、メディアなど、どこかしらが筋を通した議論をしていたように思う。
かつて、やはり一強支配のようにみえた田中角栄元首相が逮捕されたのは、たとえ総理の権限を持っていても放置していては、日本自身が沈んでしまうという危機感を多くの知識人、文化人、官僚、経済人らが共有したからだろう。
いまや森友問題は、単なる森友事件ではすまなくなってきたのではないか。この問題をまともに正面から反省、総括する動きが政・官・財・メディアなどから出てこないと本当に日本の倫理道は危ういことになってしまおう。森友疑惑の解明といった問題としてだけでなく、今後の日本のあり方にふりかかっている精神、国の道の行く末にも関係していると考えるべきテーマのような気がする。日本の官界、政界などの頂点に立つ人々が絡んだ問題は、それほどの重大事として考えたいものだ。
本当に最近の日本の様々な事件や影響力を持った人々の行動をみていると、“日本には青い空”が無くなってきたと感じてしまうこの頃だ。すかっとした青空が見えないままだと、日本は沈滞してゆくだろう。覇気を失ってきた安倍政権と今の政局は終末期を迎え、転換を図るべき時がきているのではないか。
image by: 安倍晋三 - Home | Facebook
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