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立食いそば屋のおばちゃんから「プロ意識」を感じる納得の理由

ゴルフや野球の話ではありませんが、あなたは「アマ」と「プロ」の違いはどこにあると思いますか? 実は、アマとプロの違いにはちゃんと定義があるんです。無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』の著者・音多さんが、立ち食いそば屋のベテランおばちゃんとバイトのお姉さんとの違いを例に、その違いの定義づけをわかりやすく解説しています。

プロとアマ

今日のテーマはプロとアマの違いについて。

あなたがプロフェッショナルを目指す過程にいるならば、役職や職位、富や名声は自然と拡大して行きます。

あなたは仕事に対して「自分はプロだ」と胸を張って言えるでしょうか? まずは最近プロとアマの違いを感じたあるエピソードからお話しします。

つい先日、私は出張時によく立ち寄る駅の立ち食いそば屋さんで昼食を取りました。私は何故かそのお店が結構好きで、仕事じゃなくても休みの日にわざわざ出かけて行って朝食を取ったりもします(笑)。

で、いつものように券売機で「かき揚そば」を選んで、お店の人に渡したんですが、その日のバイトのおねーちゃんの対応があまりにマニュアル化していて変な違和感があったんですね。

例えば目の前に私がいるのに、ただ棒読みでマニュアルを読み上げるんです。そばを渡す時など客は目の前に私一人しかいないのに、あさっての方向に「かき揚そばお待ちの方~」と呼んでいました。思わず「いや、ここにいるでしょ、私」と言いそうになりましたよ(笑)。

で、いつもはどうだったっけ? と思い出してみると、普段はおばちゃんが笑顔で自然な対応をしてくれていた事を思い出しました。

私はその店の蕎麦がいつも安定品質で食べられるから行くわけですが、実はその品質の中にはお店のおばちゃんの自然な対応も含まれていた、という事ですね。これが「バイトのおねーちゃん」に変わった事で、なんだか変な違和感を受けてしまい、蕎麦の味まで落ちる気分になりました。

プロとアマとの違いを定義すると、

私的にはそんな部分にプロとアマの線引きが有るような気がします。つまりお金や時間を意識して仕事をするのがアマで、プロはそれらに関係無く自分や相手が満足出来る商品を作ったり与えたり出来る人です。

プロからサービスを受けるお客は「あぁ、この人はさすがだなぁ」と思いますし、やってる本人も「自分はプロだ」と胸を張って言えるでしょう。プロフェッショナルとはこうした他者評価と自己評価が両立している事が条件です。

では、そんなプロになるにはどうするか?

これは別に高尚な事ではありません。例えば技術的にはまだ未熟でも「その仕事が好きで好きでしょうがない」という人が提供する物やサービスには愛情が含まれ、受取る側は満足する事もありますから。

ですからプロフェッショナルの極意には、知識や経験の上位概念として

といった価値観の部分が大きいんですね。ただ時給を貰い、与えられたマニュアルを読むレベルでは客に愛情は伝わらないし、むしろ損した気分さえ与えます。特に接客業だとすぐバレます。お客さんは敏感ですからね。だからお店の教育では会社の理念やお客さんとの関係など、哲学的な部分が重要なんでしょう。

「音多さん、とは言っても私は別に仕事を好きでやっているわけじゃありません…。そんな私でもプロになれますか?」

そうですねぇ、ある程度仕事経験を積めば自分の仕事に愛着や情熱も湧いて来るものですが、プロ意識をいち早く身につけておきたい所ですね。その方法が分れば先程のバイトのおねーちゃんも明日からプロフェッショナルに変わる事が出来ます。そんな方でも時間を待たずに自分の仕事に愛着や情熱を湧かしていち早くプロになるにはどうすれば良いでしょうか。

どんなに仕事に愛着が無い人でも、一生懸命仕事に取り組み、苦労するうちに段々プロフェッショナルに近づくものですが、その階段を上るスピードは人によって3年や5年、多ければ10年と差が有ります。そしてこのスピードが速い人ほど早く認められ、出世し、富と成功を掴めるんですね。

蕎麦屋のバイトさんの話で言えば、いつまでもマニュアル対応しか出来ずに違和感を感じさせる人、最初からいつものおばちゃんのようにちゃきちゃきと自然な対応をしてくれる人もいるわけです。

これはもちろん向き不向きや器用さ、対人関係スキルといった技術的な差はあるわけですが、この差を一瞬で埋めてくれるのが前回お伝えした知識や経験の上位概念にある価値観」です。

ではどのような「価値観」を持てばよいのか?

いきなり答えをお伝えしましょう。それは、

というものです。

この蕎麦屋のバイトのおねーちゃんには、この「私はお客さんに愛されている」という感覚が圧倒的に欠けています。だから目の前にいる私を前に、あさっての方向を見て対応してしまうんですね。

これ、別に私がそのおねーちゃんを愛しているわけではありません(笑)。ただロジック的には真実です。というのも、私はそのお蕎麦屋さんが好きで、休日にわざわざ出かけて朝食を取る程です。つまり私はそのお店を愛しているわけです。

だから店員もそのお店の一部と考えれば、目の前に来たお客さんに愛されているというロジックは成立しますよね。そもそも嫌いならお客さん自身がその店を選択しませんから。ビジネス世界では常に需要と供給が成り立っています。自分を必要とする相手がいる時常にこのロジックは成立します。

これは人だけじゃありません。たとえあなたが自分の仕事を好きじゃなくても、その仕事(会社)はあなたを選んでいますから、あなたはその会社に愛されていると言えますよね。これはロジック自体は成立していますから、そう思えなくても思う事で、なんだか自分と会社、自分と仕事、自分とお客さんが同化し、包まれ、繋がったような感覚になると思います。

そしてこの感覚こそが真のプロフェッショナルになる極意と言えます。

私が蕎麦屋のおねーちゃんから断絶された感覚を得た時、今まで一緒に包まれていた私と蕎麦屋の関係は切れてしまったんですね。だから味まで美味しく感じなくなりました。一方、普段のおばちゃんにはそんな事を感じた事はありませんでした。何故なら自然と繋がっている感覚を得ていたからです。

プロはこうした敏感な感覚をお客さんが持っている事を知っています。それを「皮膚感覚で感じています

無理に自分の仕事を好きになる事は出来ませんが、こうした考え方で相手と繋がる重要性を理解する事。その為のキーフレーズが「私は常に相手に愛されている」という価値観なんです。

image by: Ng KW / Shutterstock.com

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【著者】 音多秀茂 【発行周期】 ほぼ 季刊

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