仕事が忙しいときに限って、ランチや飲み会の誘いが入ってくるもの。こんなとき、相手に不快な思いをさせず気持ちよく断る方法はあるのでしょうか? 今回のメルマガ『仕事美人のメール作法』では、著者の神垣あゆみさんが「スマートなお断り術」について解説しています。余裕がないときでも「ちょっとした一言」を添えるだけで大丈夫という対応を知って、あなたも今日から「断り上手」になりませんか?
参加したくないときの返答
気の進まない飲み会や集まりに誘われ、断りたいというとき
「すみません、ちょっと今回は遠慮します」
という断り方だと、断る理由がはっきりわからないので、「なんで? 」と押し切られる可能性も。
「すみません、その日はもう予定があるので無理です」
という断り方は「無理です」と拒絶することで、誘った相手に良い印象を持たれません。このようなときの返答例としては…
「せっかくお誘いいただいたのに、すでに予定があり、残念です」
あるいは
「あいにく先約があり、参加できず残念です」
などがあります。
ポイントは、参加したいけれど諸事情あり、参加できないという意を伝えること。「せっかく」「あいにく」という言葉を添え、「残念です」で締めくくると、「無理です」「参加できません」とはねつけるような拒絶感がなくなり、相手に受け入れられやすくなります。
「参加したくない」というのが本音でも、それをストレートに相手にぶつけてしまうと、「せっかく誘ったのに…」と相手の反感を買うことに。「参加しない」という拒否の姿勢を前面に出すのではなく、「(参加したいけど)参加できない」という形で返答すれば角が立ちません。
言い方一つ、書き方一つで印象が変わるので、断るときも自分の気持ちのままに直球勝負するより、相手の受けとめ方を考慮した変化球で対応することをお勧めします。
誘いを断るときの返答
人から誘われる飲み会やランチ、交流会の類。参加したいけど、参加できない場合もあればできれば参加したくない場合もあり、いずれにせよ、断り方に困るものです。
本当に忙しくて、それどころじゃない場合は
「すみません。今、忙しいので参加できません」
と本音が出そうになるものですが、忙しいことを理由にしてしまうのは、できれば避けたいもの。
かといって
「申し訳ないのですが、今回はちょっと…」
と気が進まない誘いにはっきり理由を言わずにやり過ごすのもあとあと人間関係に支障をきたすことに。
このようなときは
「あいにく、今立て込んでおりますので、落ち着いたらこちらからお声がけしますね」
という返答の仕方があります。
まず「あいにく」を使って、相手の誘いに今は応えることができない状況を伝え、時間の余裕ができたら改めてこちらから声をかけます、と前向きな姿勢で返答すれば、相手も気を悪くしません。
その場で拒否・拒絶するとそこで関係も途切れますが、一旦相手の意向を受けとめ、次の機会にこちらからアクションを起こす旨を伝えれば、相手も安心できます。
このように、バッサリ切り捨てて終わりにせず、先に可能性を残す断り方ができるといいですね。
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