奥様や旦那様の実家、大事にしていますか? 夫婦円満の秘訣は「お互いの実家を大切にすること」とおっしゃるのは、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』著者の真井花さん。そうは言ってもなかなか難しい…と感じてしまいがちな方々、どうやら役所で「夫婦円満の秘伝の書」がもらえるらしいですよ! 一体どういうものなんでしょうか?
ルーツを探る
さて、本日はおじいちゃんのおばあちゃんのお話。
リッチー&ハッピーな友人が東京にいます。そろそろ後期高齢者になるくらいのお歳で、いつも示唆に富んだアドバイスをくださるんです。とりわけ結婚生活については、名言が多いんですよね(*^O^*)。その中で呻ったのがお互いの実家を大切にするです。…あ、いや、これだけなら呻らないんですよ。これには続き…というか前提があって、それがお互いの次になんです( ̄∇ ̄)。つまり、一番はお互いで、次がお互いの実家ってことです。……うーーむ。既婚者には解る、この難しさ。お互いを大切にするまでは解りますよ。でも、その次って自分になっちゃいませんかねえ。アラセブ(って言わないのか)どころかオーバーセブの彼女の年代を考えれば、結婚すれば女性はそのイエの人で自分の実家を大切にしてくれなんて、言えたもんじゃない時代だったはずですよね。それなのに、このセリフ。うーむ。
お互いに結婚して、1人から2人のユニットになったんですから、まずはこのユニットを一番大切にすると。これは解りますよね。で、実家はこのユニットの次なんですって。
…自戒を込めて言いますが、
- 洗濯もののたたみ方
- お正月の過ごし方
- 料理の味付け
- 親戚との付き合い
- 子供のケンカの仲裁
- 母の日や父の日の贈り物(^Д^)
…こういうコトで話し合うとき、つい自分になじみのあるやり方にこだわってしまいませんか。ま、長く馴染んできたんだから、それもトーゼンではあるんですが。それでも結婚した後にはユニットの継続と幸せが一番大切なはずですよね。それなのに、実家でのやり方を持ち出して話し合いをしているといつの間にか、実家の方が相手より大切になってしまったりして(^Д^;)。お互いの実家と上手く付き合っていくためには、距離感がとても大切です。なんていうか、こう、
- つかず離れず
- 控えすぎず出すぎない
カンジ。デリケートで難しいんですけどね。
そういうことになるのも、お互い実家がどんな存在なのかイマイチ解らないからじゃないかと思うんです。だって、結婚式で一度会っただけとかアルバムで写真を見ただけとかいう親戚ってたくさんいるでしょ。よく知らない人たちを大切には思えないですもんね。
んじゃ、どーするのか。
そんなお互いの実家を知るため&大切にするためにビックリなオススメが戸籍謄本を遡って取り寄せることです。いや、ホントです。
戸籍謄本って見たことありますか? パスポートを取ったり、婚姻届を出したりするときに必要です。でも、それ以外ではあんまりお目にかからないかも。
あ、ちなみに住民票とは別モノですよ。住所と戸籍は別概念で、すっっっごくザックリ言って
- 住所の証明書=住民票
- 戸籍の証明書=戸籍謄本
っていうカンジです。
で、この戸籍には、誰がいつ生まれて誰と結婚して、誰がいつ死んで・・・という身分関係の事実が延々延々と記録してあるんです。つまり
- あなたの生まれた日 と 父母
- 父母の結婚した日 と 母方の父親の名前
- 父母の生まれた日 と その父母(=祖父母)
- 祖父母の結婚した日
で、、戸籍を見てみると、自分の分の生年月日や結婚日はともかく、あとは両親、祖父母くらいまでしか知らない( ̄∇ ̄)ということに愕然とすると思います。祖父母にしたって、遠くに住んでいたり早くに亡くなっていたりすると、うっすらとしか覚えていません。まして、その上の代である曾祖父母や大叔父や大叔母になったら、もうほとんど歴史上の人物( ̄∇ ̄)ですから。そんなの見て何が楽しいの?( ̄0 ̄)? と思われるかもしれません。が、しかし、ハッキリ言えますが楽しいんですよ。あ、いや、楽しいっていうのとは、また違った感情かもしれません。そこに記載されている誰か一人でも結婚前に死んでいたり子供を持たなかったりしたら、相手は今ここにいないんですよ。生まれないんだから当然です。顔も知らない「ミツ」とか「達造」とか、みんな生きて、愛して子供を為して死んでいったんです。そう思うと、相手の存在と背後にある長い家族の歴史と連綿と続いた文化が無言の圧力で迫ってくるんです。……素直に大切にしてあげようっていう気持ちになるんですよ、その圧力を前にすると。これは繋がった戸籍を見たことのある人でないと解らない感覚かもしれませんね。
とはいえ、戸籍謄本は読み方にコツがあって、見慣れないとよく解らないんですよ。
ですが、戸籍取り寄せの申請書の請求理由欄に「自分のルーツを知りたい」とか「祖先を遡りたい」とか書いておけば、役所が気を利かせて可能な限り遡ってくれたりします。直接出向く必要はなく、郵送でも取り寄せられます。詳しくは各市町村のホームページを見て確認してくださいね。
ちなみに、私はそんな気の利く役所に当たったらしく(*´∀`*) 6代上まで遡ってもらえました。ラッキー♪
4代分の謄本の通数が加算されるので、ソレナリの金額を郵送で送りました。それでも、現地まで直接行って取るより時間も労力もお金も節約できますからね。
自分に歴史があるように、相手にも歴史がある。その歴史を知ることが相手を大切に思えるようになるキッカケになるかもしれませんよ。
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