平日、時間がなくて主菜と副菜と主食の献立がなかなか作れない…。そんなお悩みをお持ちの方に、今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者でプロの料理人のgatugatu佐藤さんが、主食、主菜を一気に、しかも炊飯器で簡単に作ることのできるレシピを紹介しています。
豪快! 鶏肉の炊き込みご飯
佐藤です。
「主食と主菜を同時に作る方法」を伝授します。
“時間が無い”これ平日、常に付きまとう悩みの1つだと思います。でも、食事はできるだけ、主食、主菜、副菜しっかりした献立で食べたい……。実際は、効率よく料理をしないとなかなかできないことですよね。「副菜」なら、作りおきができる料理もありますから、何とかなる……ですが、主食、主菜、要は、ごはんとかおかずは作りおきではなく、出来たて熱々で食べたいはずです。また通常、汁物も加えますよね。そのほうが食べやすい。ごはんは炊飯器で炊けば、ほったらかしで作れますが、おかず作りは時間のかかる料理もあって大変ですし、汁物を作る時間も必要……。
そこで、時間の無いときにおすすめしたいのがこれ、「豪快! 鶏肉の炊き込みご飯」。通常の炊き込みごはんは、少量の鶏肉を小さく切って入れます。ですが、この炊き込みごはんは鶏肉を1枚丸ごと入れて炊く、豪快な料理。鶏肉1枚なら十分なたんぱく源。味も滲みていて”おかず”になります。炊き込みごはんを作りながら、『鶏肉の煮物』が作れるわけです。“主食と主菜が同時に作れる”。で、それを炊いている間に「みそ汁」を作ってもいいですよね。主食、主菜、汁物、そして作り置きの副菜があれば全部揃った健康的な献立になります。
「豪快! 鶏肉の炊き込みご飯」は、鶏肉がたっぷりなので通常の炊き込みご飯より鶏の味が濃く、旨味も同時に濃くなって美味しい。野菜は、人参、たけのこ、牛蒡、コンニャク。香り、彩りと共にバランスよくなるように使ってます。炊き上がってフタを開けた時の野菜と鶏肉のいい香りがたまらなかったですね。もちろん、中身はいうまでもなく最高に旨い! 炊き上がったら、鶏肉を崩してごはんと混ぜ込んでもいいですし、丼みたいに鶏肉を切って上にのせてもOK。別々に盛りつけて食べてもいいと思います。
では、作り方をみて下さい(電子炊飯器を使って炊く方法です)。
レシピ
【材料】(4人前)
- 米……2合
- 鶏もも肉……1枚(300g)
- ごぼう(細)……1/4本(30g)
- 人参……1/5本(30g)
- たけのこ(中)……1/5本(50g)
- こんにゃく1/4本(30g)
- 刻み海苔……少々
《炊き込みだし》
【出汁10:酒1:みりん1:醤油1】という割合です(今回は鶏もも肉を使い、脂分が多いので若干濃い味にしてあります)。
- 出汁……300cc
(もしくは水300cc+だしの素3つまみ) - 酒、みりん、濃口醤油……各大さじ2と2/3(80cc)
1.米は研いで1時間“浸水”しておきます。
2.たけのこは、3cm幅に刻みます。
3.人参は、皮を剥いて4mmの角切りにします。
4.コンニャクも4mmの角切りに。
5.ごぼうは、ピーラーでささがきにします。
ササっとすすいで、水けをきります。
6.ボウルに《炊き込みだし》の出汁と調味料を合わせます。
7.炊飯器の釜に米、炊き込みだし、野菜を全部入れ、混ぜます。
8.汚れ(血)などを拭き取った鶏もも肉を上にのせます。
このまま、通常のごはんを炊くときと同じように炊きます。
9.鶏肉は取り出して食べやすい大きさに切ります。
10.炊き込みごはんは、よく混ぜます。
11.茶碗などに炊き込みごはんをこんもり盛って、切った鶏肉を上にのせ、刻み海苔をのせて完成です。
鶏肉を崩しながらごはんと混ぜてしまってもOK!
もちろん、鶏肉と炊き込みごはん、別々に食べてもいいです(鶏肉の味が薄く感じる場合は、少~しだけ濃口醤油を皮に塗って下さい。美味しいです)。おこげも香ばしくて美味しいです。
是非、作ってみて下さいね。