「お店が繁盛してくれば、店舗を拡張して顧客接点を拡大する」「お客様を待たせないのがおもてなし」。どちらも飲食店業界におけるマーケティングの王道ですが、成功者には天邪鬼も多いものです。今回の無料メルマガ『時間短縮! kaoluのある得大メルマガ!』では、そんな「人気ラーメン店の成功を決定づけたブランディング」を紹介しています。
予約販売のみのラーメン店
平日の午後7時。店頭に明かりが灯っていたので、かすかに期待したのですが…、やっぱり、そう簡単に食べられるわけがないですよね?
日本でも有数の人気ラーメン店が千葉県松戸駅近くにあるの。ラーメン好きな方なら、その名前は聞いたことがあるんじゃないかな?
● とみ田
こんな案内が券売機の前に掲げられていました。
来店ありがとうございます。本日の食券販売は終了させて頂きました。ただいまの時間はとみ田名物のお土産のみとなっております。
お土産でしたらすぐにお渡しすることが出来ます。店内のスタッフまでお気軽にお声かけ下さい。
このお店、一度来店して予約券を受け取って再度訪店しないと食べることが出来ない! そんな信じられないような人気店なのです。
でも、この近くには同店が営業している姉妹店“富田食堂”の案内も。もちろん、私はそちらに移動。絶品の煮干しそばを食べて感動したわけですが…、これって、飲食店のマーケティングとしては相当に優れていますよね!
マーケティングとは需要を生みだすこと。こんなに儲かっているお店は席数も少なく、営業時間も短い…、希少価値を生み出しているわけ。セカンドブランドを別名にしているのは、あくまで伝説のとみたの希少性を維持したいから。
限定して、お客様に枯渇を生み出して…、ブランディングする。このお店の名前が入った商品、かなり販売されていますもんね。
誰でも体験出来るわけではない! こちらが提示した条件を満たしてくれた人のみがサービスを受け取ることが出来る! これって、いいと思いませんか?
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