気配りができる人とできない人では仕事の効率がまったく違うワケ

 

近畿2府4件を車で走り廻り、いくつもの調査現場を立ち上げてきました。それ相応に相当数の近隣住民の方達へ挨拶し、調査説明や工事説明、調査へ協力して貰う為の交渉などもしました。

中には、工事の反対をする人、工事に難癖をつけて、何とかお金をむしとうろとする人、その筋の人の事務所に挨拶に行けば、刃物を突きつけられ半分軟禁状態…なんてこともありました(冷汗)。

そうかと思えば、逆にきちんと話を聞いてくださり、茶菓子まで用意してれる人や、話好きで、30分、1時間、身の上話を始める人。ほんとに色んな人がいるもので、とにかくどんな人であろうと建物の調査をさせてもらわなくては仕事にならないので必死でした。

しかも1日に出来る軒数は1戸立て住宅100m2で約5軒。例えば、工事現場周辺に民家が30軒あれば6日で全ての調査を行う、ということになります。というか、6日で調査を終了しなければ、会社の利益にはなりませんでしたので6日で終了させなければなりません。ですので、営業マンは6日で終らすための段取りをつけるのが重要な仕事になっていました。

ということで、どうすればスムーズに調査に入れて終了させてることができるか? を考えなくてはいけません。その為に必要なのが情報収集と伝達でした。情報収集は先述したように、

  • 調査対象となっている建物の住民が話し好きかどうか
  • 言葉遣いがどうか?
  • 工事に反対しているかどうか?

など各住民の特徴や考えをメモするようにしていました。また、各住民さんの近所の評判なんかも他の住民さんから聞くようにしていました。で、調査スタッフに「このAさんのお宅のご主人は何かと細かく気難しい人だから気を使うと思うけど…」なんてことを伝達してました。

また、現場は近畿2府4件と広範囲でしたから、大抵の場所が初めて行く現場が多いということもあり、当時カーナビもありませんでしたので、会社から現場の場所までの地図を何枚もコピーし貼ってはつなげて、黄色の蛍光ペンをなぞってその現場までスムーズに到着できるよう工夫していました。必要があれば、どこそこの交差点はコンビニが2軒並んでいる…なんて目印を書き込んだり。

おかげで近畿2府4県は、カーナビが無くてもほぼ目的地に着けるくらいに道を覚えることが大得意にもなりました。さらに、

  • 現場では調査スタッフのお昼休憩ができる場所
  • 近くの飲食店はどこのなにがおススメ

なんてことも、住民さんへの挨拶周りの際に調べて伝達するようにしていました。ここまですると、調査スタッフにも喜んでもらえたし、気持ちよく仕事に専念してもらうことができましたので、仕事の質とスピードが一層高まりました。事前に情報を持って対応できるようになったからです。

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