車離れの今、なぜトヨタのディーラーばかり車が売れまくるのか?

 

レクサスはキッズコーナーもワンランク上

千葉市中央区の千葉駅にも程近い「レクサス千葉中央」は、「レクサス」販売店の千葉エリアにおけるフラッグシップ店だ。

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レクサス千葉中央店内、車の展示と商談ブース

「レクサス」というとラグジュアリーカーのイメージがある。一般の車との決定的な違いは、基本のフォルムは決まっているのだが、完全受注生産でその人だけのまさにオンリーワンの車が買えることである。外装や内装の色、シートのマテリアル、オーナメントパネルの柄がそれぞれ選べるのが特徴で、組み合わせによって全く違った印象の車になる。顧客が1つ1つ現物をショールームで確認しながら商談を進めなければならないため、時間が掛かる詰めの段階では試乗も行う

パーツの打ち合わせ用サンプル

パーツの打ち合わせ用サンプル

子供連れで来店した顧客にとって、納得できる車を買うには、子供が飽きずに遊べるキッズコーナーは欠かせないものだ。「レクサス千葉中央」ではキッズコーナーからより進んで、扉付きの部屋になったキッズルームを完備。子供の状況が外からも確認できるようにガラス張りになっている。子供のことは一旦忘れて、半個室の商談ルームで車のオーダーを決めたり、ローン、リース、保険等の手続をしたりすることに集中できるのだ。

レクサス千葉中央、キッズルーム内観

レクサス千葉中央、キッズルーム外観

「レクサス」は金銭に少し余裕のある人が購入する車で、ボリュームゾーンのRXで700~800万くらいするが、顧客層は40代、50代ばかりでなく、最近は価値がわかる若いファミリーも増えてきた。年末にはもう少し低価格の2車種が発売される計画で、キッズルームの需要はさらに高まるだろう。

また、「レクサス」販売店では、顧客に車を気軽なものに感じてほしいという考えから、ユーザーがオーナーズカードを提示すれば、全国どの店でも旅行中、走行中にラウンジを使って休憩を取ることができる。そのような時に、キッズルーム、キッズコーナーがあれば喜ばれ、顧客満足度アップに寄与する。

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レクサス販売店の外観は、他のトヨタ販売店に比べて硬いイメージが強い

「レクサス販売店は他のトヨタの販売店と差別化しているため、表からは硬いイメージのお店に見られています。しかし、入ってきたお客様には、暖か味を持った接客に努めています。キッズルームでは危ないものはないか、細心の注意を払っています。天井には監視カメラも付いているので、ご両親は安心してお子様に遊んでいただけます」(レクサス千葉中央・佐々木隆史マネージャー)。

キッズルームの使われ方としては、夫婦で基本的な打ち合わせをしておいて来店し、夫が商談を進めて、その間、妻が子供を連れてキッズルームで遊ばせているケースが多い。ざっくりと決まった段階で、妻が商談ブースに戻ってきて最終確認をする流れだ。

折り紙や子供向けの本も置いている

折り紙や子供向けの本も置いている

この店もリトルツリーのグッズを採用しているが、やはりままごとセットや鉄道のおもちゃなど頭を使う玩具は子供が飽きずに遊べる。絵本も置いてあって、お母さんが読み聞かせて時間を過ごすこともできる。キッズルーム設置の効果として、「レクサス千葉中央」は全国トップクラスの販売実績を誇っている。 

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