猛暑もチャンス発言の森喜朗会長へ。これでは東京五輪で死者が出る

 

月曜日に「サキドリ」(文化放送)で、東京大学の横張教授(都市工学)に電話出演していただいたのですが、マラソンコースの過去の実況値に基づき、マラソン選手の身体に与えるダメージを算出したところ、「スタート時点7時から危険レベル」に達する可能性がある」と言います。

そんな危険なレースに世界の一流アスリートを招待すること自体、私には意味不明です。

もし、何かあったらどうするつもりなのか?

観客や準備スタッフだって危険です。「直射日光が当たらないようにする」とか、「ミストを噴射する」とか焼け石に水。

カチ割りの配布も検討中です!」と組織委員会は胸を張りますけど、んなもん意味ないつーの。

30度を越す早朝に、何万もの人たちが沿道に押し寄せる、何万人もの人が駅に溢れている状況を、イメージするだけでもぞっとします。

マラソンだけではありません。屋内競技でも中に入るまで観客は灼熱地獄の外で待機するわけです。気分が悪くなる人が相次ぎ競技どころではなくなってしまうんじゃないでしょうか?

それに…、今年は梅雨明けが早かったので、7月に入ってから連日連夜酷暑になっていますが、梅雨明けが遅い年の場合この時期は梅雨末期の豪雨の季節です。

ゲリラ豪雨が降る、洪水が起こる、雷鳴が轟く…。そんな状況になった時、避難計画は徹底されるのでしょうか?

考えれば考えるほど、心配が尽きません。

個人的には「北海道開催」を検討して欲しいです。

北海道なら30度を超えてもカラッとしていますし、何よりも梅雨がない。今年のように梅雨明けが早まっても、梅雨明けが遅れてもモーマンタイ!

アスリートたちも安心して参加できると思うのです。

そもそもこの時期にオリンピック開催となったのは、米国のプロスポーツが閑散期になることが大きな理由と聞いています。

あと2年。2年あります。北海道を含めて地方開催を改めて検討すべき。そう強く願っています。

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