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鶏のエサ屋が営む食堂で究極の「たまごかけごはん」を出せる理由

愛知県岡崎市のとあるパーク内に建つ、県外からもお客様が訪れる人気カフェの「究極のたまごかけごはん」が話題となっています。自ら「究極の」と銘打つその根拠は?MBAホルダーの青山烈士さんが自身の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』でその納得のこだわりと、同カフェの戦略・戦術を分析しています。

究極の○○

人気のたまごかけごはんを提供しているお店を分析します。

● 飼料卸や養鶏などの事業を行う太田商店が運営する「空と緑のたま姫キッチン たまごdeごはん oeuf(ウフ)

戦略ショートストーリー

たまご好きな方をターゲットに「こだわりのランニングエッグ」に支えられた「臭みがなく濃厚甘みがあっておいしい」等の強みで差別化しています。

究極のたまごかけごはん」というユニークなメニューで注目を集め、他では食べられないこだわりのたまごと鶏肉を使ったメニューが顧客の支持を得ています。

■分析のポイント

究極の○○

「究極のたまごかけごはん」と聞くと一度は食べてみたいという方は多いのではないでしょうか。特にたまご好きの方には、魅力的だと思います。やはり、「究極の○○」という表現が関心を引きますよね。たまごかけごはんに限らず「究極の○○という表現が商品やサービスには惹かれる方が多いと思います。

「究極」の意味は「これ以上はないつきつめたところ」ということですから、「たまごdeごはん oeuf(ウフ)」が「究極」とうたっているということはこれ以上のたまごかけごはんは無い、ということになります。挑戦的と捉える方もいるかもしれませんが、それだけ自信があるということの表れだと思いますし、これは、世の中に問うという姿勢ともとれます。あくまでも評価するのはお客様ですから、自分たちがたどり着いた究極の味を世の中がどのように評価するのか、を問う商品だと捉えられるということです。餌へのこだわり、鶏へのこだわり、鮮度へのこだわり、などなど徹底的にこだわり抜いたたまごを提供していることが「究極の」と言える自信につながっているのでしょう。

そして、「究極の」と言うことは簡単ですが相当の覚悟がいることだと思います。世の中が認めてくれなければ、名前倒れになってしまいますし、そういったレッテルが貼られてしまうことは企業にとって非常に大きなダメージになりかねませんからね。実際に「究極の」で検索しても、商品やサービスはあまり出てきませんので、気軽に商品名につけられないということの表れかもしれません。

「たまごdeごはん oeuf(ウフ)」は2012年2月にオープンしていますが、県外からもお客さんが来るなど、着実にファンを増やしているようです。これは、「たまごdeごはん oeuf(ウフ)」で食べた方が究極であると認めてくれていること示しているように思います。

今後も「たまごdeごはん oeuf(ウフ)」が提供する「究極のたまごかけごはん」やその他のたまご料理に注目していきたいです。

◆戦略分析

■戦場・競合

■強み

「臭みがなく、濃厚、甘みがあっておいしい(たまご)」

★上記の強みを支えるコア・コンピタンス

こだわりの「ランニングエッグ(太田商店の登録商標)」

上記のような、こだわりが強みを支えています。

■顧客ターゲット

◆戦術分析

■売り物、売り値

「こだわりのたまごを使ったメニュー」

<主なFOODメニュー(ランチタイム限定)>

■売り方

■売り場

※ 売り値や売り物などは調査時の情報です。最新の情報を知りたい場合は、企業HPなどをご確認ください。

image by: らんパークin太田商店 - Home | Facebook

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【著者】 青山烈士 【発行周期】 ほぼ 週刊

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