「物価が下がれば年金も下がる」を理解しない世代が次世代を潰す

 

丁度、昭和48年には第四次中東戦争という中東の戦争による物価の高騰があった(第一次オイルショック)。イスラエル(ユダヤ人の国家)とパレスチナ(アラブ人の国家)の問題は今もなお続く問題です。この問題が解決する時ってあるのかなって感じですけどね。パレスチナの中にユダヤ人が昭和23年にイスラエルの建国を宣言してから、周囲のアラブ諸国(エジプト、イラク、シリア、レバノン、ヨルダン)がそれを認めたくないからイスラエルを攻撃し始めた。ここが中東戦争第一次中東戦争)の始まり。

年金の話なのでサラッと余談ではありますが、4回目の戦争の時はシリアとエジプトがイスラエルを奇襲攻撃したせいで戦争が始まって、昭和48年からの2年で物価は40%ほど上がるという狂乱的な物価上昇があった。なぜかというとイラクとかエジプトとか、ヨルダン、レバノンがユダヤ人の国であるイスラエルに勝つために石油の価格を引き上げたりしたから。石油輸出国機構(OPEC)に加盟する国が石油の価格を21%引き上げた。そして、イスラエルを支持してる国には石油を売るのを減らしていくという行動に出た。

過去3回の戦争ではユダヤ人の国イスラエルは強すぎてその他のアラブ諸国は負け続けた。イスラエルって凄く戦争に強い国だったんですが、その原因はアメリカあたりがイスラエルに最新の武器やら支援を与えていたからイスラエル軍はとても戦争に強かった。よって、その他のアラブ諸国がイスラエルに勝つには、イスラエルを支援してる国には石油を売らないとか、価格を上げるぞっていう手段を取った。アラブ諸国の資源である石油を武器にして、イスラエルへの支援を邪魔する事にした。イスラエルを孤立させる手段に出た。

そういうわけで、世界的に物価がとてつもなく引き上がってしまった。特に日本は中東の石油に大きく頼っていたからですね。日本は当時はエネルギーは80%くらいは石油に依存してて、その100%近くを輸入に頼ってた。だから、イスラエルを支持するか…アラブの油を取るか…気持ちが揺らぐわけですね。石油が貰えなかったらすごい困るわけです。まあ、そのおかげで石油に代わるエネルギーの開発や研究が進んで日本経済の発展のキッカケにもなったんですけどね。

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