都市圏の「中学受験ブーム」が日本を滅ぼしかねない2つの理由

 

2つ目は、エリート男子校の存在です。女子校はいいんです。アメリカでヒラリー・クリントンを輩出したウェルズリー大のように男女差別へのチャレンジャーを養成すればいいのですから。でも男子校というのはオワコンですダメです。某医大が「男子はコミュ力不足」と言ったのは、バカな話ではあるものの、笑えない話でもあるわけで、歪んだ思春期を幼いまま過ごさせた男子校カルチャーというのは、ダメダメだということを言い表していると思います。

コミュ力を含めて成長の早い女子に遅れないように食らいついていくことで男子が伸びる部分というのを、日本のカビの生えた教育は無視しすぎです。しかも、男子校カルチャーは、レイプ犯を生む飲み会サークルとか、男尊女卑をやめない企業カルチャーなど社会に害悪を流しているのも明白で、とにかく止めさせるべきです。恋愛禁止が受験に有利とか言っている母親もいますが、姑根性で子供に依存しているだけというのは明々白々で弁護の余地などありません。

とにかく、思春期にパートナーと天下国家とサイエンスの未来を語り合いそこに自分たちの将来構想と戦略を真剣に重ねるような男女関係、本物の「グローバルエリート」を育てたかったら、そのような経験を思春期にさせて、そこから猛烈な真理追求と行動へのモチベーションを引っ張り出す、これが21世紀に先進国であろうとする国には求められています。男子校カルチャーは完全にオワコンにしなくてはなりません

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