自分自身が取り組んでいる物事に対して、それが使命感にせよ責任感にせよ、どれだけの「強い想い」を抱いているでしょうか。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを! 』では著者の石丸智信さんが、自立して仕事に取り組む人材をめざす「想いの7段階」メソッドを紹介し、想いがいかに成果・結果に結びつくかを論じています。
想いにも段階があるの?
仕事でも、勉強でも、スポーツでも、何らかの物事に取り組む時、その人が、どのような「想い」を持って取り組むのかによって、その成果、結果は違ってくるのではないでしょうか。
この想いの違いに関して、聴講した研修の中でたびたび出てきた例として、石切り職人のお話があります。本号では、このお話に加えて、「想いの7段階」についても考察していきたいと思います。
石切り職人の例では、ある旅人が、石を切っている2人の職人それぞれに、「何をやっているのですか?」と質問をして、職人が答えます。その答えに「想い」の違いを感じることができます。
一人の職人は、いやいや石を切りながら、「ただ指示された通りに石を切っているだけだよ。こんなに暑いのに、嫌になっちゃうよ。だけど、生活のために仕方なくやっているんだよ」と答えました。
もう一人の職人は、「近くにできる教会の土台になる石を切っているんです。その教会ができると、周りの人たちがとても喜ぶのです。そして、子どもたちに、この教会を支えている石は、お父さんが切ったものなんだよ、と自慢するんです」と答え、笑顔を浮かべながら、石を切り続けました。
この二人の職人の想いの違いによって、切った石の精度などが違ってくるかもしれませんし、職人としての信頼度も違ってくるでしょうね。