ここからは、「想いの7段階」について考察していきます。想いの7段階とは、
- 第1段階:誰かにやってほしい
- 第2段階:楽にできるなら自分がやってもいい
- 第3段階:楽ではなくても確実な方法があればやりたい
- 第4段階:楽ではなくても、確実な方法がなくても、なんとかできる方法を見つけ出してやってみたい
- 第5段階:たとえ捨てるものが多少あってもやってみたい
- 第6段階:すべてを捨ててもやってみたい
- 第7段階:命をかけてもやってみたい
この7つの段階の中でも、1つの境界線を引くことができるように思います。第1段階から第3段階までは、何らかの依存の気持ちが表れており、依存型の「想い」と言えるでしょう。第4段階から第7段階までは、自ら考えて動くという意思が感じられることから、自立型の「想い」と言えるのではないでしょうか。
先ほどの二人の石切り職人で見ると、いやいや石を切っていた職人は、依存型の「想い」を持って、石切りに取り組んでいると思われます。反対に、子どもたちに自分の仕事を自慢することなどを楽しみにして、笑顔で石を切っていた職人は、自立型の「想い」を持ちつつ、石切りに取り組んでいると言えるでしょうね。
自分自身が考え、判断し、決断し、行動し、学び続けるような自立・自律型人財にとっては、上記の第4段階から第7段階までの自立型の「想い」を持つことが大切になるでしょうね。
とは言っても、第6段階、第7段階の「想い」の境地には、簡単に到達はできないとも思います。まずは、第4段階にあるように、難しい物事、出来事などに出会った時には、「できない」とすぐに判断せずに、自らが考えて、できる方法を見出して行動していくという「想い」を持って、取り組んでいくことが大切になってくるのでしょうね。
このように取り組むことによって、第6段階、第7段階の「想い」を持ちながら取り組めるような物事などに出会っていくのではないでしょうか。
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