溜まるばかりでいっこうに取れない疲れの原因は、しっかりとした質のよい睡眠ができていないから。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生が、よい睡眠を取るための就寝2時間前の軽い運動を推奨し、簡単で無理のない運動を教えてくれます。そして、入浴によって体温を高めて血流をよくするのが回復力を高めるのに効くとアドバイスを送ります。
よい睡眠をとるために
【疲れはためない】
一日の疲れは、その日のうちにしっかり回復しましょう。疲れはちゃんと眠ることで、回復できます。ちゃんと眠ることができないと、疲れは徐々にたまっていき、「蓄積疲労」は思わぬケガや病気の原因となります。
【就寝2時間前の軽めの運動】
回復力を高めるためには、充分な体温と血流が必要です。寝る2時間前に、軽くカラダを動かしておくことで、就寝中の回復に必要な充分な体温と血流を確保することができます。
コツは「軽め」におこなうこと。しっかりした筋トレをするよりも、軽めのウォーキングなどで、息が上がらない程度の運動がオススメです。汗をかくようだと、体温が下がる原因なので、「散歩」という程度がよいですね。疲労感を感じる人は、腕を大きくふって、肩を動かすようにすると心身のリフレッシュがはかれます。
天気の悪い日や風の強い日は、室内で肩や股関節を含めた体幹部のストレッチをオススメします。しっかり深呼吸をすることで、運動効果が高まり、体温や血流が改善されるだけでなく、気持ちのリフレッシュにもなります。
とくに疲労を感じる人は、運動するのがおっくうになりますが、室内でゴロゴロしながら、肩周りの「伸び」をするだけで、気持ちがサッパリして、カラダを動かす意欲が高まります。肩の力を抜くには、まず動かすことから。
【室内でも動く意欲のある人は】
一日じっと過ごしていると、カラダの活力はどんどん低下していきます。足腰の筋肉をほどよく刺激することで、血流をうながして回復効率の高いカラダを維持することができます。
手軽にできる運動として、スクワットや腿あげなどがあります。しゃがみこむスクワットや、片膝をもちあげる腿あげは、回数よりもじっくり時間をかけて行うことがオススメです。
スクワットや腿あげは10秒数えながら1回しゃがむペースでおこなうと、気分転換にもなり、肩の力み予防にも役立ちます。
ぼくは腿あげをする時、片足立ちをゆっくりするつもりでおこないます。結果、10秒かけてひざを持ちあげて、それからしばらくひざをあげたまま片足立ちを続けます。片足立ちになることで、カラダの使い方はダイナミックに変わります。
とくに、右重心で左ひざをあげているときのカラダの使い方と、左重心で右ひざをあげているときのカラダの感覚では、別人になっている感じがあります。しっかりひざを抱え込めると、今度、足をのばすときにすごく気分がよくなります。
【やっぱりお風呂には、ちゃんとつかろう】
体温を高めて血流をうながす手っとり場合方法は、やっぱり入浴でしょう。毎晩の入浴習慣は、蓄積疲労の予防にうってつけです。病気やけがの予防、ココロのリフレッシュできる時間と場所を確保できたらいいですね。
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