いじめによって追い込まれている子供たちの相談を聞いていると、「自分が悪いんだ」と口にする子によく出会います。前橋の事件でも、「そうか、すべて私が悪いのか。もういいや、私、もう」というメモも見つかっています。「いじめから逃げたい」という気持ちと「自分なんかいない方がいいんだ」という自分自身を否定する感情が子供たち自身を追い込んで行ってしまうように思います。「大人」が守ってあげないと子供たちは生きていく自信を失ってしまうのです。
また、「ネットいじめ」という言葉は、わかるようでわからない正体不明の存在のようにも捉えられがちです。しかし、私たちが数千件の相談を受けてきた経験から言えるのは、「ネットいじめ」という言葉に惑わされてはならないということです。一般的な「いじめ」とほとんど同じなのです。「ネットいじめ」も学校で起きているのです。解決方法も特別なものではありません(解決方法についてはホームページの「いじめ解決方法」をご覧ください)。
あくまでもスマホやインターネットは「いじめの道具」でしかありません。中には、twitter等でのストーカー的行為の相談もありますが、学校とは無関係ないじめはごくごく少数であり、悪口や無視、仲間はずれのいじめも並行して行われています。したがって、ネットいじめであっても、「学校のいじめ」を解決すれば「ネットいじめ」も解決できるのです。