欧米論理社会から日中倫理社会への転換点
このように、お金中心の合理経済の行き過ぎから倫理社会に、世界は立ち返る時期を迎えたように思える。お金中心のコスパ社会から、共感や倫理などを重要視した社会に変化する兆しが出てきている。特に、日本と欧米の違いを欧米の日本研究で明らかになってきたようである。日本の精神文化が、縄文時代の自然観・精神文化を色濃く残していることがわかる。
このコラムでは何回も述べているが、村山節『文明の研究』(歴史の法則と未来予測)で800年で精神文明と物質文明が交代する波動を描いていると紹介した。その説によると2000年に文明交代になり、欧米論理文明から日中倫理文明に徐々に交代すると予見されている。それが2019年に、次の精神文明の姿を見せ始めてきたようだ。変化点としての信頼性指数は大きい。
日本の明治期に西洋文明を本格的に導入してきたが、もう一度、江戸時代までの日本の精神文化を取り戻す時代になってきたように感じている。江戸時代の体制に戻るのはなく、江戸時代の精神文化を再度見直して、日本を過度な論理社会から適切な倫理社会に変える必要になってきたと見る。それが次の日本の指導原理であるとも見える。
さあ、どうなりますか?
image by: Shutterstock.com