「がんばり表」と「見届け表」を壁に張る
目標を立てる上で大事なことは「抽象的目標」と「具体的目標」の両方を決めること。
つまり、「漢字をがんばろう」という抽象的目標が決まったら、そのために「毎日書取りを1ページやろう」と具体的に目標を立てること。この具体策がないと、掛け声だけに終わる可能性が高い。
だから、目標の書き方は「○○するために○○する」という書き方がよい。「漢字博士になるために毎日1ページ書取りをする」というようにだ。
勉強だけでなく、家のお手伝いや生活面も目標に入れるといい。例えば、「みんなにきれいなお風呂に入ってもらうためにお風呂掃除をする」とか「気持ちのいいスタートのために毎朝6時に起きる」などだ。そして、目標を立てたら、紙に書いて目立つところに張っておく。
その次に、この下にある「がんばり表」を作って、壁に張っておこう。
欲張って無理に強制してはいけないが、もしお子さんに余裕があるなら「生活」「学習」「運動」「仕事(学校あるいは家庭)」の4分野で、それぞれ一つずつ目標を立てて、この表で毎日、できたかどうかチェックする。
それぞれの目標について、よくできたら◎、できたら○、やったけどあまりよくないときは△、やらなかったら×、やらなくていいときは/と、5つの記号で評価する。
同時に親自身も、子どもの目標をサポートして、子どもを褒めたかどうかチェックする「見届け表」を作って、壁に張り、子どもと同じように5つの記号で評価する。
なぜ、見届け表が必要かといえば、親が三日坊主にならないようにするためだ。目標を立てたのに、やったかどうか見届けもせず、1週間後にいきなり「何もやっていないじゃないか!!」と怒るのが一番いけない。
がんばり表はしかるためではなく、子どもにできるようにしてやり、自信をつけさせるのが目的だ。そのために親が毎日、見守り、実行したら褒めてやるために活用する。
目標を達成したら、記念に写真を撮り、飾っておくと、より意欲が高まる。お風呂掃除などを始めた日にお風呂場で写真を撮り、「お風呂場掃除開始記念日」と書いて張っておくのもいい。
ちなみに目標の期間は長すぎるとだれてしまうので、1学期だけにして、夏休みはまた別の目標を立てた方がいいだろう。