朝鮮半島の歴史を見ると、この地域の人々や国の生き様は「事大」しかありませんでした。もちろん朝鮮半島の人々はこれに反発し、北朝鮮に「主体思想」があると反論するかもしれません。
しかし、中華帝国への事大では文化、蒙帝(モンゴルの大元帝国)からは衣食住、「日帝36年」からは産業をパクってきました。世宗大王が創出したハングルも、じっさいにはモンゴルのパスパ文字をパクったものです。それでも両班は自らの利益独占のため、漢字を使い続けてきたわけです。
中国の習近平国家主席は、2017年4月の米中首脳会談で、「韓国は中国の一部だった」と発言しましたが、それはかつての朝貢国だったからだけではありません。それは朝鮮半島にはオリジナルのものがほとんどないからです。実際、ベトナムにはそのような言い方はしていません。
韓国経済に変化が激しいのは、外華内貧で感情優先の国であることも、大きく関係しています。文在寅大統領は北朝鮮のスパイとまでみなされるほどの従北姿勢ですが、南北統一のためには韓国経済の悪化は、むしろ格差解消のために望ましいことなのかもしれません。
ただ、文在寅政権の支持率はさらに下落するでしょうし、そうなれば、韓国政界の常である、「易姓革命」が起こる可能性もあります。つまり、大統領弾劾、逮捕という流れです。
実際、文在寅の娘と孫が東南アジアに移住したことが今年1月に明らかになり、韓国国内で問題となりました。現役大統領の家族が海外移住するのはきわめて異例であり、一部では亡命の準備だともいわれています。
いずれにせよ、4月11日に開催される米韓首脳会談が大きなターニングポイントになると思います。かつてハワイに亡命した李承晩大統領のように、もしかすると文在寅大統領もトランプ大統領に対して、いざというときの亡命要請をするかもしれないと、半ば冗談ではありますが、考えています。
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