まず、自己紹介せよ、という大枠が用意されています。これをできる限り、限定していきます。まずは時間という切り口で限定しますね。 条件は、
- 朝礼の場での自己紹介
- 自分は入社3年目程度でそんなに有名人でもない
- いままでもこの部署とはあまり接点がなかった
そういう立場で、自己紹介をすべき時間、話せる時間は、どのぐらいかと考えると、朝の忙しい時間の前、立っている人もいるでしょうし、若手という身分で、滔々と話ができる立場でもありません。ただし、名前と経歴を並べるだけの自己紹介は避けたいところですね。
アルバイトの現場のような、便宜的な顔合わせではなく、そのあとも相当期間、同僚となる人たちに対して、社会人としてすべき挨拶というレベルの話はしなくてはいけませんからね。
そう考えると、自分に与えられた枠は、長くても1分程度だろう、とまず時間を限定します。これが、外的環境を感じて、話の枠を時間という切り口で限定した、ということです。
次に、そのわずか1分の中にどういう要素を入れていけばいいか、話の大枠の中に入れるべき空フォルダーを考えてみましょう。
1、名前は必須ですよね。
名前の読み方がわかりにくかったり、特徴的だったりする場合は、その解説、何もない人は、どんなふうに呼ばれてきたか、呼んでほしいか、など。
名前は覚えてもらってナンボですから、ある程度はインパクトを残したい、そういう意図があるからこそ、必然的に、名前の解説やニックネームの話を加えるわけですね。
次に、2、話の中心に据える話題。これは後で解説します。そして、締めとして、3、自分のアピールポイント。たった1分ですから、要素となるべき項目はこのぐらいで充分でしょう。
コツとしては、話の中心に据える話題と、最後のアピールポイントを、絡めることです。自己紹介というと、ついつい自分のアピールを中心にしたくなりますが、聞く人にとっては、それはちょっと耳障りになります。ましてや、この設定では、あなたは入社3年目で無名な人ですからね。
中心になる話題があっての、締めにちょっとだけアピールポイント、という流れにすれば、アピールポイントを述べる前提ができていますから、多少の自己主張があっても耳障りになりにくいわけですね。
時間配分は、名前のパートで10秒、締めのアピールポイントで15秒、残る35秒で、中心の話題を話せばよいことになります。