現役アナウンサーがコッソリ伝授。職場で使える自己紹介の方程式

 

さて、問題は、話の中心に据える話題です。誰しも、できればここで、聴衆の心を捉えたいと思いますよね。では、確実に聴衆の心を捉えられる話題とは、いったいどういう種類の話でしょうか?今日のニュースでしょうか?自分の面白い体験談でしょうか?ギャグや一発芸でしょうか?

相当面白ければ、それでもいいかもしれませんが、確実とは言い切れませんよね。それに、インパクトを狙った結果、以後、そういう人として認識され続けていいのか?という問題も残るでしょう。

そういった「奇をてらわず」もっと確実に、聞く人の耳をがっちりつかむ話し方があります。それは、「あなた(聞き手)に関係ある話」にすることです。

過去記事で何度か取り上げましたが、最近、このメルマガの読者さんも増えてきましたので、改めて説明しておきますね。

聞き手がより強いモチベーションで聞いてくれる話かどうかは、自分に関係があるかどうか、なんですよね。例えば自己紹介のこの場面。あなたが自分の経歴を語ったとして、前のめりで聞いてくれる人は何人いるでしょうか?

あなたが既に有名人だったり、よほど見た目がカッコいいか、奇抜な服装や髪形をしている人なら、その人格に興味を持たれるかもしれませんが、世の中の大抵の場合は、それほどでもないでしょう。

話し手の側も、聞き手の無関心に過敏になると、「どうせ私の話なんか、聞きたくないでしょう」と、投げやりになってしまう人もいると思います。

でもそれは、聞き手の人々にとって、関係がないから、関心がないんですよね。関係がない話は、聞いてくれなくて、当たり前。その段階では、あなた自身の容姿なども含めた資質の問題ではないんです。

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