現役アナウンサーがコッソリ伝授。職場で使える自己紹介の方程式

 

その点、話の大枠が固まっていれば、まずどちらかを選択することから始めるでしょうから、当然、話の内容から違ってくるはずですよね。どんなにいいネタを持っていても、いまこの場所での話において、枠に収まらないと思ったら、きっぱりと、それを話すことは断念する。

大枠を決めるかどうかで、内容が変わってくるというのは、例えばそういうことです。そういうことを、話を考える初期の段階でするわけですね。もちろん、自分に与えられた時間枠の存在に気が付かず、無神経に長々と話してしまうなどは、論外です。

ではその「話の大枠を時間で認識する」ところから始めてみましょう。自分がこの場でどの程度の話をしたらいいか考える、ということです。

それを決めるのは、外的環境を感じること以外に、材料がありません。例えば、職場の朝礼で、持ち回りで3分間スピーチをすることになっているとしたら、

もうすでに3分という枠は決まっていますから、きっと誰でも3分に収まる内容で話を考えるでしょうが、何か発表を、というぐらいにしか決まりごとがなかったら、その枠はどのように決めたらいいのでしょうか?

おそらく、これまでの経験から、ほかの人がだいたいこのぐらいの長さで話してきたきたから、それを踏襲することを考えるでしょうね。これが、話の枠から固める、ということです。

そんなの当たり前!!と思うかもしれませんが、枠を固めて、その枠の範囲をどんどん限定していけば、考えるべき話の内容なんて、ほんのごくわずか残るのみになるはずなのに、話の内容構成に、悩む人が多いのはどういうことでしょう?

ちなみに、私の公式サイトでアクセスが多い記事は、

  • 話す直前に構成を考えるコツ
  • 一瞬で話を構成するコツ
  • 話の構成をシンプルな設計図にまとめるコツ

なのですが、それぐらい、話す前にどういう流れを組むか知りたがっている人が多いということでしょう。その点でもっと楽になる方法が、これなんですよ。話す必要があることを、話の枠にしていくこと。

方程式の虫食い問題になるぐらいまでに、枠を作って固めてしまうことです。そうすれば、虫食い部分に、その都度「言葉を代入する」だけで、話が出来上がってしまうんです。

具体的にはどういうことなのか、上述の宿題で考えていきます。

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