どんなに強くても殺される。サバイバルゲームで判った戦争の怖さ

 

どんなに強くても、殺される

しかしここで「死んだりケガしたりするのは、実力がないからでは?実力さえ高ければ大丈夫なのでは?」という反論が出るかもしれません。

自分もそう思っていました。しかしそのサバイバルゲーム当日。

プレイヤーの中に、すごく体格の大きないかにも体育会系、という方がいました。この方、サバイバルゲームの経験も多く、同時にアピールもとても多い方でした。

「今のゲーム、○○だったよー」
「相手チームが△△だったからなぁ」
「オレが◇◇してやったのに、☆☆するんだぜ、あいつら」

などなど。一つ一つの試合後に、いかに自分が優れたプレイをしたかを全力でトークされる方でした。これ、戦争で言うなら、「ものすごく強い軍人」なんだと思います。これだけの実力なら、絶対に死なないのではないだろうか。僕はそう思って見ていました。

しかし。彼の発言がピークに達した次のゲーム。彼は数名の敵プレイヤーに囲まれて殺されていました。狙い打ちでした。ボコボコでした。どうしてそこまで狙われたのかは、分からないような、うすうす分かったような気がしました。

何にせよ、あれだけレベルが高い方でも、さすがに数人に囲まれると、そりゃ死ぬんだな、と思いました。いかに強くても、十人力、百人力はムリだったようです。結局、どれだけ個人が「強い」としても限度があり、結局、誰もがほぼ同じ確率で「死」を背負ってるんだな、ということを悟ったのです。

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