どんなに強くても殺される。サバイバルゲームで判った戦争の怖さ

 

自分は大丈夫という幻想

これは銃で戦うサバイバルゲームですが、それこそ日本の戦国時代など、刀や弓矢で戦う戦争であっても、同じではないかと思いました。もう戦ってるかぎり、どんどん死んでいく。少なくとも自分がその場にいたら、どんなに頑張っても、ほぼ絶対に死ぬか致命傷を負う

もちろん戦争において、兵士たちは少しでも生存確率を上げるため、「訓練を受けるかもしれません。しかしそれは敵側も同じ。お互いが訓練するかぎり、やはり「同レベルのバランス」は崩れないわけで、結果的に半々の確率でどちらかが負傷や死亡しつづけるわけです。

あまりに当たり前の事実ですが、このサバイバルゲームを通じて実体験することで、あらためてその恐ろしさに気づいたのです。

実際に心理学では「コントロール幻想」というものが存在します。これはまさに「何があっても自分だけは運命をコントロールできるだろう」という幻想のこと。妄想と言い換えてもいいかもしれません。

たとえばジャンボ宝くじで1等が当たる確率は、1,000万分の1くらいですが、すべての人が「いやそれでも自分は当たるかもしれない」と思っているからこそ、買うわけです。もちろん幻想です。

これは戦争も同じ。「自分だけは生き残れるんじゃないか?」「自分だけは大丈夫なのでは?」そんな風に思うからこそ、みんな戦地に行き…。そしてそれが幻想だと分かったときは、死ぬときです。恐ろしい。

そんな当然のことを、サバイバルゲームを通じて感じ、「あぁ戦争のない現代の世界って本当に素晴らしい」とあらためて痛感しました。

日本の戦争は1945年に終結しましたが、そこからたった70年ほどの、わずかな平和なタイミングにちょうど生まれて良かったと心から思いました。

戦争ゲームに行き平和のありがたみを知るという逆転現象でした。

■今回のまとめ

  • サバイバルゲームでは、ほぼ必ず死にました
  • 戦争でも死ぬという当然の事実を実感しました
  • 何より自分自身がコントロール幻想にハマっていたことを悟りました

というわけで、サバイバルゲーム。あなたも興味があれば、遊びにいってもいいかもしれません。そして平和の喜びをかみしめていただければ幸いです。

ちなみに自分は、女性プレイヤーの方に銃で撃たれたときだけは快感でした。これはこれで楽しみ方がおかしいと感じつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

image by: Shutterstock.com

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