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それは、ただやっているだけ。「仕事」と「作業」の違いとは何か

皆さんは「目的」を持って仕事にあたっているでしょうか。「目的が見いだせないような仕事はすぐにやめるべき」というのは、飲食店コンサルタントとして活躍中の中西敏弘さん。中西さんは自身の無料メルマガ『飲食店経営塾』でそう断言する理由と、目的意識を持ち続けることの重要性を記しています。

朝礼の「目的」と、「ゴール」は?

日々の仕事をなんとなくやるのか、それとも目的をもってやるかでは、その成果が大きく変わってくる。目的も考えず、また、ゴール(どんな状態にすべきか)を意識せず、仕事をすれば、すべての仕事が作業となりただやっているだけの状態になってしまう。

どんな仕事にも必ず目的がある。仮に、目的が見いだせないのなら、その仕事は意味がない、つまり、すぐさまやめるべきだ。

意外に、この「目的意識」を持たずに仕事をしてしまい、「作業」をやっているということがよくみかける。例えば、朝礼。多くの店で朝礼は実施しているかと思うが、もしかしたら、作業的に、業務的になってないだろうか?

ちなみに、朝礼の目的とゴールはなんであろう?

きっと皆さんのお店では、朝礼おいて、予約の確認、今日のおすすめの確認なども行っていることだろう?そして、最後に、理念、接客用語を唱和している事だろう。なので、この質問(朝礼の目的)をすると、「情報共有のため」や「気持ちをリセットするため」と答える人が多い。

で、考えて欲しいのが、“何のために”、予約の確認やおすすめの確認をするのだろうか?そう、情報を共有するのは、「お客様に楽しんでもらうため」であったり、「お客様にストレスをかけないようにするため」であるはず。

つまり、朝礼の目的は、「お客様に楽しく食事をしてもらえるようにするため」であり、そのための手段として、「情報を共有する」のである。

また、声出しをしたり、気持ちを入れ替えるのは、朝礼が終わった後のゴールが、「スタッフの心も頭も、そして店もが、お客様をお迎えできる状態」にすることが大切で、そのための手段として、声出しをしたりするのだ。

このように、目的と手段を間違えてしまうと何が起こるかというと、「お客様視点」ではなく「自分たち視点」になるということだ!だからこそ、「自分たち視点」での情報共有が行われるのではないだろうか?

どんな仕事にも必ず「目的」がある。また、どんな仕事にも「目的」を考えて行う必要がある。そうでなければ、「やっていること」だけに満足してしまい、仕事が単なる「作業」になってしまう。

意外に「目的意識」をもたず、「言われたから…」「昔からやっているから…」「指示されたから…」という理由だけで仕事に取り組んでいる人が多い!「目的意識を常に持つようにすれば仕事への取り組み方や仕事の質が変わってくるはずだ!

さあ、今、あなたがやろうとしている仕事の目的は何なのか?そこから考えてみてはどうだろう?

image by: Shutterstock.com

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若手飲食店コンサルタントとして、人気急上昇中の飲食店経営コンサルタント、中西敏弘が「売れる」飲食店作りの秘訣を論理的に、そして分かりやすく解説します。

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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