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機械の体はいらないけれど心に「メーター」は持ってた方がいい訳

「ブレない」という表現があるように、他人に左右されない自分なりの価値観を持ち続けるのは大切なことです。だからといって、それを他人に「押しつける」のも良いこととは言えませんよね。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが「国産車と外車のメーターの違い」を例にとり、物事を正しく評価する方法を解説しています。

どんなメーターを持っているの?

私事ですが、約6年ほど前に所謂外車というヤツを中古で買いました

当時の私は移住したばかりで、法人としての実績もほとんど無かったため、審査の厳しい日本車ディーラーでは新車も、リース契約も出来なかったんですね。で、仕方ないので、銀行で自宅を担保に入れてローンを組んだわけです。

たかだか車、しかも中古車を買うのに自宅を担保に入れなきゃならないという、自営業者の悲哀みたいなモノを感じたのを覚えています。

それは今日の本題ではないのですが、そんな外車に乗ってみたら最初のうちは違和感があったんです。ハンドルは右にあるので、運転云々ではなく、パッと視野に入るメーターが違和感満載だったんですね。

外車を乗っている人は分かると思いますが、日本の自動車ってスピードメーターが180キロで終わっているんですね。それだって出せるところなんて日本にはないわけで、充分過ぎるくらいなんですが、外車はさらにスゴくて260キロまで刻まれていたんですね。

ということは、同じ60キロで走っていても、国産車が表示する速度計の針の位置と、外車のそれとでは全く違うわけです。メーターの外側に刻まれている数字を見ないで、針の角度だけ見ると35キロくらいしか出ていない感じがするわけですよ。これが私が最初に感じた違和感なんですけどね。

ところがひと月も乗っているとこれに慣れるんですよね。

これと似たような感じで、我々一人ひとりは、ありとあらゆる事象についてそれを評価するメーターを持っているんです。そして外部世界で起こることをいちいちそのメーターを見て評価するということをやっているんです。

私はかつてサラリーマン時代に、多いときには月に200時間以上の残業をしました。そうすると、残業というメーターが振り切れるところには、200時間と刻まれているわけです。そのメーターを使って、残業50時間を計測すると、

 ● たったのこれっぽっちなわけ?

と感じるんですね。絶対時間で言えば、50時間の残業は少なくないですよ。でもたまたま私が持っていたメーターには最後のところに200時間と書かれているわけで、それに合わせて他の数字が刻まれているんです。そうすると80キロの速度があたかも50キロしか出ていないような錯覚に陥るんですね。

逆に、今までの人生で残業を月に30時間しかしたことが無い人が、50時間を体験したらこれは完全にメーターが振り切れますよね。

つまりその結果、

 ■ こんな長時間の残業をするなんてあり得ない!!!

と感じるわけです。

どちらも絶対時間で言えば同じ50時間なんですよ。でもそこにどんなメーターを当てはめるのかによって受け取り方感じ方が変わってしまうということが起こるのが人間なのです。

これは決して、良い、悪いの問題ではなくて、人間ってそうやって外部世界を評価しているのだということを言っているのです。

で、あれば自らの人生を良きモノにするために、どこにどのようなメーターを配置するのかは非常に大事な話になるはずですし、そもそも自分がどの分野でどんなメーターを持っているのかを把握しそれを他の人と比べて見え方を較正するということをしておかないと、正しい評価なんて出来ないはずなんですよ。

人間一人ひとりがユニークな存在であることの所以は、一人ひとりが装備しているメーターが違うからなんですね。

そして多くの人は、自分の持っているメーターだけが正しくてそれ以外に基準を持つ必要がないと考えているんです。感覚というのは常に相対的なモノなのですから、アジャストしないと、困ったことが起こるんですよ。

仕事、おカネ、家族、休暇、通勤時間、読書、投資、役職、趣味、どんなことにでもメーターが存在していて、そのメーターがあなたの感情を作っているのですから、ここを無防備にしておいてはマズいと思うんですよね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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